多様性のある組織は強い:人間の進化と多様性

人間には、外からの病原体に対して自分の体を守る仕組み「免疫システム」があり、興味深いことに病原体に対する抵抗性は人それぞれ異なります。もし、人間の免疫システムが均一だったとしたら、ある致死的な病気が流行すれば人類はあっという間に全滅してしまったでしょう。すなわち、致死的な病気が流行したとしても、その感染症に対して比較的強い人と弱い人が必ずいて、強い人が生き残ってきました。それが人類の長い歴史と進化を支えたヒトの免疫システムの多様性です。

「多様性のある組織は強い」よく聞く言葉ですが、これまで私は今ひとつピンと来ませんでした。しかし、この免疫システムにおける個々の多様性を考えたとき、「多様性のある組織は強い」ということが納得できました。「人類」を一つの組織と考えると、「人類」には、免疫システムに多様性が存在したからこそ生き延び、集団として発展してきたのです。

私達がもし同じような弱みと強み、同じような発想をする均一の集団だったら、ある問題が起きたとき一気にその脆弱性故に倒れてしまうでしょう。しかし、その問題に対して弱い人がいる一方で踏ん張れる人がいればそれだけで組織は簡単には倒れません。更に各人の発想が多様であれば、一つの問題に対しても様々な角度から解釈することができ、その結果、アプローチの方法も様々浮かぶはずです。

「多様性のある組織」そして、「各々の持ち味を発揮できる組織」へ向かって努力したいと思っています。

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本間 季里

本間 季里

企業、個人へのストレスマネジメントを行っている本間 季里です。小児科臨床医、免疫学の基礎研究者として合計26年、その後、新しい大学院教育の立ち上げなどに従事した間に、ストレスマネジメントの重要性を感じました。そこで、カウンセリング、コーチング、個人並びに企業への研修などを通じて、ストレスマネジメントを直接お伝えすべく、2017年1月にフリーランスとして独立しました。詳しくはこちらのプロフィールをご覧ください。