「この会社なら大丈夫」(心理的安全性)がある職場ほど社員は長く働く——では、どうすれば? 産業医が職場の空気を変える伝え方を解説

お茶は、同じ葉っぱを使っても、温度が違うだけで味がまったく変わります。

高温なら渋みが際立ち、低温なら甘みが引き立つ——ほんの少しの違いが、大きな変化を生むんです。

実は、職場の会話も同じ。

ちょっとした「伝え方」の違いで、職場の空気はガラッと変わります。

「厳しく指導しているつもりが、相手にとっては圧力になっていた…」

「ただ確認しただけなのに、責められているように感じさせてしまった…」

何気ない一言が、チームの雰囲気を良くも悪くもする。

でも、ほんの少し伝え方を変えるだけで、驚くほどスムーズに職場の空気が良くなるんです。

「伝え方」ひとつで、職場の空気はガラッと変わる!

職場の雰囲気が悪いと、社員の定着率が下がったり、チームワークが乱れたりします。

でも、無理に「いい職場を作ろう!」と気合を入れる必要はありません。

「伝え方」ひとつで、驚くほどスムーズに職場の空気が良くなるんです。

たとえば、こんな違いがあります

「指導が厳しすぎる」と言われる上司の違いとは?

NG:「ちゃんとやれ」

OK:「〇〇のやり方を変えると、もっとやりやすくなるよ」

注意すると「ハラスメント」になりそうで怖い…?

NG:「なんでできないの?」

OK:「どうしたらうまくできる?」

部下のメンタルが不調気味。でも、どう声をかけたらいい?

NG:「最近どう?」(漠然としすぎ)

OK:「最近、〇〇の業務が増えたけど、負担になってない?」


当たり前だと思っていても、ふと出る伝え方を変えるだけで職場の空気は良くなります。