チームの生産性を左右するもの:プロジェクト・アリストテレス

小伝馬町の洒落たカフェ、北出食堂のランチ

少し前に話題になった研究結果がありました。グーグルが生産性の高いプロジェクトチームと、生産性が低いプロジェクトチームの違いについて分析した結果です。

心理的安全性をチーム内に育めているか否かが、生産性を左右しているというのです。この調査のためのプロジェクトは、プロジェクト・アリストテレスと名付けられました。

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心理的安全性とは何か?

心理的安全性とは、「他者への心遣いや同情、あるいは配慮や共感」といったメンタルな要素のことです。こんなことを言ったらまずいのではないか、という余計な不安を抱くことなく、チームメンバーの各人が同じ分量発言するようなチームが成功するという結論でした。言い換えると、チームメンバー一人ひとりが、職場でありのままの自分で存在できること、そして、それを受け入れる「心理的安全性」、つまり他者への心遣いや共感、理解力を醸成することこそが大切だというのです。

管理職の個性に合わせた方法で

しかし、多くの管理職は「自分はそういう共感性は持ち合わせていない。」と考えるのではないでしょうか。この研究では、管理職一人ひとりの方法で構わない、要は心理的安全性をチーム内に育む事ができればいいのだと言っています。昔は、ノミニケーションがその役割を果たしていたのかもしれません。単に昔の昭和なコミュニケーションに回帰するというのではなく、今の時代にあった工夫を管理職には求められているのかもしれません。

心理学や脳科学が発達して、科学的根拠を持って人の感情や動き、それによって変動するグループダイナミクスを表現できるようになったのはうれしいことです。

 

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本間 季里

少人数の会社でも産業医が必要な理由
産業医・伝え方コーチ:本間季里

「社員一人ひとりが健康的に働き、会社が成長していける職場を目指したい」という理念のもと、心身の健康を支える産業医です。

少人数の職場では、産業医のサポートによる健康管理や職場環境の改善が会社の成長に直結します。そこで、従業員50人未満の会社の産業医業務に特に力を入れています。

私の産業医としての強みは、傾聴、質問、わかりやすいアドバイス、的確な判断の4つのアプローチを組み合わせ、経営者と社員の支援を行っています。10年以上の経験を持ち、日立製作所、長崎大学など、幅広い業種で産業医を務めてきました。

企業規模に関わらず、経営者が経営に専念でき、社員が心身ともに健康で働ける職場の実現を目指します。

資格:日本医師会認定産業医・医学博士
アサーティブジャパン会員トレーナー
コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup社認定ストレングス・コーチ

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