忙しいときこそ「やめること」を決めていますか?

最近、あちこちで「おお!」「なるほど!」と言われた提案があったので、今日はその話をしますね。

日下部さん(仮名)は、高齢のご両親と同居されている方です。これまでは仕事だけに集中していればよかった。ところが、ご両親の看病と家事が急に重なってしまったのです。

家事なんてしたことがない。それでも本人は「適当にやっているつもり」。でも、適当にやっているんだから負担だなんて、恥ずかしくて言えない——そんな状態で面談に来られました。

疲労が溜まって、仕事の方も効率が下がってアップアップの状態でした。

「適当」の中身を聞いてみる

私は聞いてみました。「日下部さんの言う”適当”って、どんなことですか?」
「洗濯は毎日(でも洗濯機がするから)。食器洗いは毎食後、掃除は2日に一回くらい」

なるほど。それでも体調が思わしくないというなら、もっと劇的な手を考えるしかありません。あなたなら、どんな提案をしますか?

どんな提案をする?

  • ロボット掃除機を使う
  • 家事代行に外注する
  • 料理は出来合いのものを使う

そうですよね。私もパッと同じことが浮かびます。
でも、「実はね、もっと簡単で劇的な改善方法があるんですけれど、何だと思いますか?」と聞いてみました。

日下部さんも同席していたスタッフも「何でしょう?」

「やらないこと」を決める

それは、仕事も含めて”やらないこと”を決める、ということ。同席していたスタッフが、思わず「なるほど!」とつぶやきました。

工夫は大事です。でも、いまでもパッツンパッツンの24時間が、気合いでゴムみたいにビローーンと伸びるわけではありません。誰にとっても、24時間は24時間。どんな状況でも、そこは変わらないのです。

だからこそ、新しいことを組み込むなら、まず何かを止めて、時間のスペースを空けることが大切なんですね。

つい「上乗せ」してしまう私たち

私たちは、つい「いまできているなら、そこに足せばいい」と考えがちです。それもそのはず。九九だって、一の段がスラスラ言えたら二の段を足していく——そうやって「上乗せ」で褒められて育ってきたのですから。

でも、大人になったら少し発想を変えてみませんか。多くの人が、もう余力なしで頑張っています。場所の余白を作るのと同じように、止めることを決めて、時間に余白を作る。そうしない限り、新しいことは入ってきません。

やめてもいいこと、実はけっこうあるのではないでしょうか。一度、探してみても良いかも。

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この記事を書いた人

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本間 季里

少人数の会社でも産業医が必要な理由
産業医・伝え方コーチ:本間季里

「社員一人ひとりが健康的に働き、会社が成長していける職場を目指したい」という理念のもと、心身の健康を支える産業医です。

少人数の職場では、産業医のサポートによる健康管理や職場環境の改善が会社の成長に直結します。そこで、従業員50人未満の会社の産業医業務に特に力を入れています。

私の産業医としての強みは、傾聴、質問、わかりやすいアドバイス、的確な判断の4つのアプローチを組み合わせ、経営者と社員の支援を行っています。10年以上の経験を持ち、日立製作所、長崎大学など、幅広い業種で産業医を務めてきました。

企業規模に関わらず、経営者が経営に専念でき、社員が心身ともに健康で働ける職場の実現を目指します。

資格:日本医師会認定産業医・医学博士
アサーティブジャパン会員トレーナー
コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup社認定ストレングス・コーチ

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