所有しないこと

こんにちは。伝え方改善コーチの本間季里です。あなたのコミュニケーションをより良くするために、あなたの性格を変えるのではなく、伝え方を変えるサポートをします。頭でわかった、ではなく、実際にやれるまでしっかり寄り添います。

私はここ数年、いろいろなものを所有しない工夫を始めました。きっかけは、両親が亡くなったあとの膨大なものたちを一人で片付けた体験からです。所有して、壊れたらどこに修理を依頼するか?から始まって、修理をするかしないか、しないならそのまま使うのか廃棄するのか?廃棄するならどうやって廃棄するのか?と考え決断すべきことが山ほど出てきます。結局、家電や日用品などを購入して所有したけれど、両親はそれらの決断一つ一つを先送りして結局は家の中のあまり使っていない部屋に押し込んでしまっていたのです。なぜならこれらの決断は、一つ一つは小さいように思えるけれども、実はその都度多大なエネルギーが浪費されてしまうから、なかなか取り組めなくなるのです。

そういう目で世の中のサービスをみてみると、サブスクリプション(月額制)やリースがたくさんあります。サブスクリプションやリースの良いところは、メンテナンスを専門業者にお任せできること。使わないと決めたら解約するだけです。

例えば私が日常の中でよく溜息をつくのが、モップのメンテナンスです。ハンディモップも床をきれいにするモップもホコリや髪の毛がつくと、その後のメンテナンスが気が重くなります。布団もそうです。いつ来るかわからないお客様のために布団を置いてある家庭は多いと思います。しかし、いざ来客のために布団を使う段になると、湿気が籠もっていないかしら、変な匂いがついていないかしら、と気が気じゃありません。来客を喜ぶ気持ちなどどこかに吹っ飛んでしまいます。

そんなことに大切なエネルギーを使わず、本当に必要なことのために有限な自分のエネルギーを使うために、メンテナンスや修理が必要になりそうなものは極力所有しない手段を考えてみるのも一つの方法ではないでしょうか?え?あなたが住んでいる家が究極の所有物じゃないかって??そのとおり!自宅も所有しない、すなわち賃貸というのもありか、と思います。所有しない、すなわち賃貸なら、隣近所の問題があった場合に、引っ越すという選択もしやすくなります。それも立派なリスクヘッジですよね。

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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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