こんにちは。産業医・伝え方コーチの本間季里です。世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方をご提案します。「頭でわかった」ではなく、実際にやれるまでしっかり寄り添います。
10月24日(月)20:00〜22:00に、オンラインのアサーティブ勉強会を開催しました。この勉強会は、不定期ではありますが、もう2年以上続いています。
コーチ仲間、コーチング勉強中の人たちの勉強会なので、
- 熱い!
- 熱心!
- オープンマインド!
- フィードバックの受け取り方が素直!!
と毎回、とても気持ちよく勉強会が進みます。
今回ははじめてお会いする人も多くて、しばらく(一社)コーチングプラットフォームの講座に参加していないんだなあということにも気付かされました。よ〜く考えると、一年半まえが最後でした。
他のことに集中しているとあっという間に時間が過ぎてしまいますね。コーチの友人は、「うっかりしているとすぐに何ヶ月も経ってしまうから、手帳に月一回はコーチングの講座にサポートで参加するように先々まで書き入れているよ」という人もいて、それくらいしないとあっという間にご無沙汰になってしまうと痛感しました。
さて、皆さん、職場でプライベートで色々な悩みを感じていて、実際に練習をしてみるロールプレイもしました。まず、相手に何を伝えたいのかということを絞っていくことが難しい。
皆さんに特にお伝えしたかったことは2つあって
1)自分の気持ちに蓋をしていると、伝え方もオブラートに包んだようになります。結局、周辺情報ばかりくどくどと伝えることになり、本当に伝えたいことが伝わらない。だからこのままじゃまずい、とか、この状況は心配だ、という気持ちを明確にしておくということ。
そのプロセスで、実は相手に対して自分はどういう気持を持っているのかもわかってきます。人は単純な存在ではありません。「言い方には難ありだけれど、仕事では頼りになる」など、いろいろな面をもつのが人間。だから良い面も困った面も全体として掴んでおくと良いですね。
2)伝えにくいことを伝えようとすると、緊張からか後ろめたさからか、ついついニコニコと笑顔で伝えてしまい、相手が話を真剣に受け取れないということがおきてしまいます。内容が真剣であれば、表情や声の調子、声の大きさ、堂々とした姿勢など、いわゆる非言語情報(ノンバーバル)の部分も話の内容に合わせて全部をセットで揃える、ということ。
せっかく「言いにくいことだけど、伝えたほうが良い」と思って伝えるのですから、できる限りのことはしたいですよね。ちょっとした点を意識することで伝わり方は大きく変わります。
こういうことをお伝えするとみなさんが心配することは「そうすると、きつい言い方になりませんか?」ということ。
伝えたいことを明確にし、長い目で見たときに相手との信頼関係を作っていきたいからこそ伝える、という気持ちを持っていれば大丈夫。静かで穏やかに、暖かく、でもきっぱりとした伝え方は十分できます。
真剣にということは、威圧的でもなければ攻撃的なことでもありません。怒ったり、上から目線で従わせたりすることとも違います。
こういうコミュニケーションを身につけるためには練習が必要です。でも、身につけば一生モノのスキルですね。