緊張を軽減するちょっとしたコツ

こんにちは。産業医・伝え方コーチの本間季里です。世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方をご提案します。「頭でわかった」ではなく、実際にやれるまでしっかり寄り添います。

目上の人、上司、自分より経験・成果が高い人、自分を評価する立場の人などと話をするとき、「間違いを鋭く突っ込まれるのではないか?」「鋭く反論されるのではないか?」と不安が先行することってたくさんありますよね。

そんなとき無意識にやってしまうのが、予防線を張りつつ話をすること。これ、実は逆効果なんです。予防線を張れば張るほど、突っ込まれて墓穴を掘る事になるんですよね。

私は前職では、大学の研究室で研究をしていたのですが、ミーティングや研究発表の場で矢継ぎ早に質問が浴びせられるのが、たいて自分が確信を持てなかった部分。これ、若いころは不思議だったんですよね。でも、ある程度指導的な立場になり、後輩の発表をたくさん聞くようになってわかりました。

確信が持てないところ、中途半端な理解のままの部分では、微妙に声の調子が変わったり、わずかに言いよどんだりしているんです。聴いている方はそこに鋭く反応するんですね。すなわち、

自信がないことが相手に伝わる。そして、相手は無意識レベルで「あ、ここは自信がないんだな」と感じる

相手は「ということは、内容は正確なのだろうか?」と不安になる。だから質問する。

矢継ぎ早に質問されるので、あなたは余計に緊張してうまく話せなくなってしまう

という悪循環になってしまうのです。ちょっとした違いをキャッチする、人の感覚ってすごいんだなぁと思ったものです。

自信がないときは、正直に「すごく緊張しています」「部分的に検討不足のところがあるので、ご意見を頂戴したいです」とはじめに自己開示をすると、自分の気持ちも落ち着きますし、周囲もそのつもりで話を聴いてもらえるように思います。

伝え方に興味がある方はぜひ、ご登録ください。読むだけで、伝え方に関する視点が増え、知らず知らずのうちにあなたの伝え方が変わっていきます。

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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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