「過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる」
私の机の前にかけてある日めくりカレンダーのある日の言葉です。初めてこの言葉を聞いたときには心底驚きました。全くその通り!膝を打ちました。こんなに簡潔に真実を伝えている言葉ってすごいな。
でも、私は「過去も変えられる」と今は考えています。
こんにちは。産業医・伝え方コーチの本間季里です。世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも相互理解をし協調していくための伝え方をご提案します。「頭でわかった」ではなく、実際にやれることを目指します。
こんな経験ありませんか?
夏休み明けたら突然学校からいなくなってしまった仲が良かった同級生。理由もわからず、サヨナラも言わず、苦い思いがいつしか友に対する恨みの気持ちになっていた。友達だと思っていたのに。なんでも心を許して話せる友だと思っていたのに、違ったのか・・・
30年経って、同窓会で久しぶりに会った。なんだか話しにくかった。
二次会でやっと話をした。はじめはよそよそしく、でも、思い切ってあのときの苦い気持ちを伝えてみた。友はあのときの事情をポツポツと話し始めた。
知らなかった・・・友にそんな家庭の事情があったなんて・・・知らずに、彼を恨んでいたなんて・・・
30年間が溶けていくようだった。また今日から始めよう、友との時間を。
過去に起きたことの意味づけ、解釈を変える
- あのとき、そんな事情があったんだな。
- あのときはわからなかったけれど、あのできごとがあったから今がある。
- 今考えれば、全く別の意味で受け止められるな。
- 今の自分だからこそ、あのときのできごとをむしろポジティブに活かせる。
そんなふうに過去のできごとの意味付けや解釈が変わると、事実や起きたことは変わらなくても、自分にとっての意味は大きく変わりますよね。だから、過去は変えられるんです。
と、すると・・・他人も変えられる???いいえ、他人はやっぱり変えられないんです!
そこだけは変わらないんだな・・・