セミナー報告:「ジェンダー平等を実現するための伝え方のコツ」登壇しました

社会課題の解決のために主張しているのに全然通じない・・・・😂あなたはそんなふうに無力感に苛まれたこと、ありませんか?あるいは孤立感、苛立ちだったかもしれません。

こんにちは。産業医・伝え方コーチの本間季里です。限りあるエネルギーを本当に大切なことに使うためのコツをお伝えしています。中心はコミュニケーションや上手な時間管理・習慣化。特にコミュニケーションでは、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴うなかでも協調していくための伝え方のコツをご提案しています。「頭でわかった」ではなく、実際に身につき日常で使えることを目指します。

ジェンダーギャップ指数は過去最低に

毎年発表されるジェンダーギャップ指数、今年は146カ国中、日本は125位と過去最低でした。ポイントは殆ど変わっていない。でも順位が下がっている。

これはすなわち、他国のポイントが上がっている=効果的な対策を取っているということを示しています。特に、経済と政治の分野が著しく低いことも変わりません。

経済分野の意思決定をするようなポジションに女性が少ない。政治の世界で女性が少ない。

この状況をなんとかしようと活発に活動をしている人たちがいます。

BPW札幌クラブもその一つです。

BPW札幌クラブに゙関してはこちら↓

しかし、いくら声を上げても状況は変わらない・・・という思いになることもあるのではないでしょうか?

オンライン例会に登壇、テーマは「ジェンダー平等を実現するための伝え方のコツ」

「ジェンダー平等を実現するための伝え方のコツ」ということで、10月17日(火)、平日の夜にオンライン例会に登壇しました。

当日は「こんなことありませんか?」とZoomの中の居並ぶ顔に問いかけると「あるある!」と頷いたり、大笑いしていたり、手を叩いて大ウケしていたり!

「ああ、みなさん、毎日こういう思いをしているんですね〜」と一体感を持ちながら話をしました。

社会課題を変えていくための主張

社会課題を変えていくための主張をしていくと、四方八方から反論が飛んできます。

動かない巨大な岩、突き刺さる多数の矢、前進する先に待ち受ける落とし穴の数々・・・

それらを予想し、対策を考え、自分なりの反論を準備する。それを続けていくしかありません。

予想というところでは、今まで仕方がない、とやり過ごしていた相手のコミュニケーションに名前が付き、概念としてまとめられていくと「よくあるできごと」で流さずにすみますよね。

例えば、社内で通りすがりに上司からお尻を触られる。「嫌だけどよくあること」だったのに、それに「セクハラ」という名前がつく。←信じられないでしょう?でも、昭和や平成の前半はこうだったんですよ!

そうするとあら不思議。「ハラスメントのひとつなんだ」とおしりを触られていたあなたの認識も変わってくる。指摘もしやすくなる。

ゆっくりとだけれど確実に世の中の認識が変わってくる。

「女性のお尻を触るのはだめですよ。時代は変わっています。意識を変えていきましょう」といくら言っても変わらなかったけれど、あとから意識の変化がついてくる。

こういう変革のやり方もたくさんある。

名前がついたコミュニケーションのパターン

若い人や女性が主張をしたときに、上から目線で滔々と「教えてあげる」と話をしてくること。

あるいは一生懸命に自分の主張をしているときに、話の内容ではなく「そんな感情的になっちゃいかんよ。せっかく理解したくても理解が得られん」と論点をずらしてくること。

それぞれ、マンスプレイニング、トーン・ポリシングと名前がつく。

そうすると「よくあることだからめくじら立てちゃいけない」と我慢してやり過ごしていたものが、共通概念として意識できるようになりますよね。

そんな話や対策など、お話しました。あらかじめ知っていると、心の準備もできるし対策もとれます。

リアクション濃く話を聴いてくださった参加者の皆様、ありがとうございました。

このように自分の意見を主張する際のポイント、予想するべき落とし穴とその対策などについての研修、セミナーもいたします。

ぜひ、お問い合わせください。

参加者の声も多数お寄せいただきました。

参加者の声===========

★セミナーご参加前にはどんな課題をお持ちでしたか?

マウンティングしてくる相手、怒りをぶつけてくる相手とのコミュニケーションの取り方がよく分からなかった。

★セミナーに参加してどんな成果が得られましたか?

自分の治療に前向きにならない患者さんに関して、課題を分離して良いと割り切ることが出来ました。

自分が冷たい医者だと思われるのではないかと不安がありましたが、周囲にどう思われるかを気にする必要はないことも分かりました。

(山本明美様)

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★セミナーご参加前にはどんな課題をお持ちでしたか?

自分の言いたいことを伝えても、好き嫌いだけで判断されないような伝え方をしたい。。

★セミナーに参加してどんな成果が得られましたか?

自分の言いたいことを伝えても、好き嫌いだけで判断されないような伝え方をしたい。。

(岡西 昭子様)

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★セミナーご参加前にはどんな課題をお持ちでしたか?

ジェンダー平等に向け、女性議員を増やす活動をしてます(特に、誰でも立候補できる環境や手法を提供することに注力)。

また、女性議員の活動サポート(ジェンダー不平等への対応も含む)もしています。

その人の意識改善は助言できるのですが、それだけでは解決できないことが多く、特に社会的に地位の高い人のジェンダー感覚を修正するための《伝え方》が知りたくて参加しました。

★セミナーに参加してどんな成果が得られましたか?

セミナーの内容は充分理解でき、これまでほぼ実践してきていた内容だったので自信がつきました。

最後に質問しましたが、「上の世代の退場を待つ」という本間さんの回答に「やはりそうか!」と、現実の厳しさに納得するとともに若い世代を育てることに注力することの重要性を再確認できました。

(宮下 裕美子様)

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★セミナーご参加前にはどんな課題をお持ちでしたか?

自分の中にあるジェンダーバイアス、周りの人たちの言葉から感じ取るジェンダーバイアスへのに向き合い方のヒントを得たいと思い参加しました。

★セミナーに参加してどんな成果が得られましたか?

ジェンダーバイアスは単に男性女性の性別だけでなく、対等に自分が伝えたことを伝わるように伝える。

その為には自分に正直であること、率直であること、対等であること、自己責任をもつこと。本間先生の一言一言が腹落ちしました。

(森山 恵美様)

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★セミナーご参加前にはどんな課題をお持ちでしたか?

多様性を認める自分でありたいが、寛容さに欠けている自分。

★セミナーに参加してどんな成果が得られましたか?

マンスプレイニングのお話が聞けたこと

(Y.T様)

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★セミナーご参加前にはどんな課題をお持ちでしたか?

常勤で働くのは、後半年を切ったのに、サクサク仕事が進められない自分がいる。

★セミナーに参加してどんな成果が得られましたか?

今まで経験してきたことを若い方に上手な伝え方で、伝えて行きたいと思いました。

(H.K様)

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★セミナーご参加前にはどんな課題をお持ちでしたか?

違う土俵にいる人との対話をどのように行うか。

★セミナーに参加してどんな成果が得られましたか?

トーンポリシング、マンスプレイニングという言葉を覚えただけで、自分の立場、立ち位置を確認でき、不安が和らぎました。

(T.K様)

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★セミナーご参加前にはどんな課題をお持ちでしたか?

話し方が下手でうまく伝えられない。

★セミナーに参加してどんな成果が得られましたか?

主張を繰り返すこと、大切だと理解した。

(A.M様)

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★セミナーご参加前にはどんな課題をお持ちでしたか?

事実に基づいて、お話ししても、ジェンダー平等に関する理解が浸透しない、とりわけ中高年男性は、受け入れがたいという感情持っている方が多く、全く罪悪感もなく、価値観を改めようという気持ちもない方が多く、心折れることが積み重なっている。

★セミナーに参加してどんな成果が得られましたか?

例えばトーンポリシングへの対処など、これまで、まあまあと嗜めたりその場の雰囲気を壊さないようにしたりし、行動することが、男性社会でうまくコミュニケーションをとる秘訣と考えてきたが、表面的に我慢するのではなく、それは通じませんよとしっかりサインを送る方法などの例を教えていただいたことは、力になったと思います。

(N.N様)

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★セミナーご参加前にはどんな課題をお持ちでしたか?

特に問題意識を持っていませんでした。

★セミナーに参加してどんな成果が得られましたか?

本間先生、BPW札幌クラブでのご講演ありがとうございました。先生のおっしゃる言葉の一つ一つが心に沁みました。

相手の話に同意して、つつがなく、やり過ごしている自分、そこに疑問を持ってこなかった自分に気がつきました。

「毅然とした態度」、毎日1つ、実行しようと思います。メルマガ、とても楽しみにしています。どうぞよろしくお願いします。

(M.K様)

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伝え方に興味がある方はぜひ、ご登録ください。読むだけで、伝え方に関する視点が増え、知らず知らずのうちにあなたの伝え方が変わっていきます。

産業医・伝え方改善コーチ・本間季里のメールマガジン

キンドル出版しました

産業医として、伝え方コーチとして、毎日たくさんの方の話を聞いてきた経験を元に、「自分が疲れない話の聞き方のポイント」についてまとめた本です。
相手の役に立ち、親身に寄り添うことで、温かい関係性を作りながらも自分が疲れずに関わっていくためのコツが書かれています。
特に、身につけるスキルよりも、手放すとうまくいく考え方に多くのページを割いて、わかりやすい事例とともに解説しました。

この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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