「ジェンダー平等の実現に向けての伝え方のコツ」@10月17日(火)オンラインセミナーに登壇します

こんにちは。産業医・伝え方コーチの本間季里です。限りあるエネルギーを本当に大切なことに使うためのコツをお伝えしています。中心はコミュニケーションや上手な時間管理・習慣化。特にコミュニケーションでは、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴うなかでも協調していくための伝え方のコツをご提案しています。「頭でわかった」ではなく、実際に身につき日常で使えることを目指します。

BPW札幌のオンライン例会に登壇します。

BPWって知っていますか?Business Professional Womenの略です。働く女性が直面する諸問題の改善と平等な社会的地位の確立を目指すと共に、国内および国外の働く女性の親交と理解を深め、世界平和に寄与する事を目的とした団体です(HPより)。

来週、BPW札幌のオンライン例会に登壇します。
テーマは「ジェンダー平等を実現するための伝え方のコツ」

日時:2023年10月17日(火)19:15〜20:30
方法:Zoomによるオンライン
参加費:無料
参加資格:どなたでも
主催:BPW札幌(BPW札幌についてはこちら↓) 

セミナーの詳細はこちらです。

✓ あわせて読みたい
10月 例会案内 | BPW札幌クラブ

こちらのサイトに飛ぶと、参加申込フォームの入り口もあります。

日本のジェンダーギャップ指数は過去最低に

毎年発表されるジェンダーギャップ指数ですが、今年は146カ国中125位と、過去最低となりました。特に、政治と経済で低いスコアであることはこれまでと変わりません。

あなたはジェンダー平等に向けた取り組みって私には関係ない、と思っていませんか?国や大きな組織がやるものでしょ、と考えている方も多いかもしれません。もちろん、大きな枠組みをを変えないといけないことや、法律を変えていかないといけないことなどもたくさんあります。そういうことは、私やあなたが個人で直接変えていくことはできません。トップの意識を変えないことには何も変わらないということもありますよね。

しかし、いくら枠組みを変えても、同時に私達の意識や考えが変わらなければ前には進みません。

人の意識を変えることは難しい

ところが残念なことに、人間の意識はなかなか変わりません。それは「変わらないこと」を私たちの脳は大切にしているからです。大きく変わるということを私たちの脳は脅威と感じ、アラートを発して排除しようとするのです。これはもう脳の仕組みがそうなっているのですから、「意識を変えよう!」といくら叫んでもどうにもなりません。

だから意識を変えるって本当に難しいんですよね。

そこで、最近注目されているのが、一人ひとりの目に見えない意識、心が変わるのを待つのではなく、

●環境から変えてしまう
●形から入る
●言葉を変える
というアプローチ。

意識が変わるのを待つのではなく、先に環境や形を変える手法

例えば、コロナ禍が落ち着きを見せたあともリモートワークを続けていこうと考えている企業があるとします。「みんな!せっかく膨大な経費をかけてリモートワークの体制を整えた!だから今後もリモートワークを進めてくれ!」と言っても、実際にはじわじわと出社の割合が増えていく企業が多いでしょう。従業員は周囲を見ながら、自分だけが割りを食わないように慎重に振る舞いを決めているからです。

これほど、人間というのは形状記憶合金のように元に戻ろうとするのです。

そこで、オフィスのデザインを変えてしまうのです。いままで従業員の数だけ机と椅子を並べていたものを、従業員の数よりもずっと少ない椅子と机にしてしまうのです。そしてリモート会議がやりやすいブースをたくさん作っておきます。

出社した従業員が「座るところがない・・・」という事態になって始めて、自発的に「今日は在宅にしようか、出社にしようか」と判断を始めます。

「意識を変えろ!」と言っても難しいことが、環境を先に変えることで意識があとから変わっていくのです。

オンラインセミナーで伝えたい2つのこと

このように形から入ることによって、徐々にあとから意識が変わっていくということも多いものです。

ジェンダー平等を実現するために意識を変えようというのではなく、まず自分の伝え方を変えてみようという発想です。「人は対等です」といくら聞かされても、実際には腹落ちはできないもの。そこで、まずは伝え方を変えていく。ここはスキルの割合も大きいので、練習をすることで変えていきやすい部分です。

●今まで言えなかったことが言えた。
●今までうまく伝わらなかったことが伝わった。
●苦手な人にも伝えることができた。

こういう経験を積むことで自然と対等感が育まれていきます。これも、意識を変えようとするよりも形から入る一つの例ですよね。

本セミナー「ジェンダー平等を実現するための伝え方のコツ」では、誰もが持つジェンダーバイアスを中心に、つぎの2つのポイントをお話する予定です。

●ポイント1:伝え方を工夫することで、個人の対等感を育むコツ
●ポイント2:ジェンダー平等など社会的な主張をする際のコツ

と言っても、実はどちらもちょっとしたコツです。来週オンラインでお会いしましょう。

セミナーの詳細はこちらです。申込みフォームの入り口もあります。

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キンドル出版しました

産業医として、伝え方コーチとして、毎日たくさんの方の話を聞いてきた経験を元に、「自分が疲れない話の聞き方のポイント」についてまとめた本です。
相手の役に立ち、親身に寄り添うことで、温かい関係性を作りながらも自分が疲れずに関わっていくためのコツが書かれています。
特に、身につけるスキルよりも、手放すとうまくいく考え方に多くのページを割いて、わかりやすい事例とともに解説しました。

この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

詳しくはこちらのプロフィールをご覧ください。