前に一歩進んでチャレンジするための2つの方法

人は変わらないこと、いつもと同じということに安心する動物なんだそうです。

そのことを知るまでは、「自分は勇気がなくて、小さなことをするにも不安でいっぱいになって、なんてだめなやつなんだろう」とずっと思っていました。

こんにちは。産業医・伝え方コーチの本間季里です。限りあるエネルギーを本当に大切なことに使うためのコツをお伝えしています。中心はコミュニケーションや上手な時間管理・習慣化。

特にコミュニケーションでは、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴うなかでも協調していくための伝え方のコツをご提案しています。「頭でわかった」ではなく、実際に身につき日常で使えることを目指します。

いつもと同じであろうとするのは人間の生存本能

考えてみれば、大昔の狩猟時代、ちょっとでもいつもと違うことがあれば、獣たちに襲われ生命に関わるわけです。いつもと同じかどうか?何か少しでも変わったことはないか?と神経を研ぎ澄ませる必要があったわけです。

だから、いつもと同じだと安心するし、いつもと同じであろうとするわけです。変化に対しては怯えるし、「それは止めたほうが良いよ」と全力で、自分が自分を引き留めようとするわけです。

それは勇気とか、やる気とかとは異なる、私たち人間の生存本能なんですよね。

それでもチャレンジが必要なときの2つの方法

その上で、それでもチャレンジが必要なときがあります。新しいことをしなければならないときもありますよね。

不安で、ちょっと先のことにも怯える、そんな感情に飲み込まれそうになります。

そんなとき、あなたはどうやって、自分を前に進めますか。

方法は2つあります。

第一の方法:経験者がたくさんいる環境に身を置くこと

第一は、先にその道を通った人の近くにいること。人類のなかで自分が初めて、ということはまずないので、先にその道を通った人の近くに行きましょう。できれば話を聴いて環境の力を借りること。

積極的に話をしなくても、その場にいて聞こえてくる話に耳を傾けるだけでも、自分の中の心のハードルが下がっていきます。

できれば自分の不安な気持ちなどを上手に自己開示するといいですね。「自分も同じだった」「誰でもそうだよ」などと、経験談を話してくれるかもしれません。

自分の感情を言葉で伝えることを自己開示といいます。一歩を踏み出し勇気があるように見える人は、きっと環境の力を借りること、自己開示して自分の不安を言葉にすることが上手な人なんだですね。

第二の方法:脳が気づかないくらい小さなステップで進んでいくこと

2つ目は脳が「いつもと同じかどうか?何か少しでも変わったことはないか?と神経を研ぎ澄ませる」のですから、脳がキャッチ出来なくらい小さいステップで進んでいくことです。

●明日からウォーキングするぞ!と思ったら、まずはシューズを玄関に出す、ということを1日目にはやる。

●2日目にはウェアをすぐ手に取るところに置いておく。

●3日目には水分の準備をしておく。

●4日目に家の周囲を歩いて戻る。

こんなペースだったら脳が「いつもと違う!ストーップ!」とブレーキを掛けないですよね。実際こういう方法で運動を習慣化したクライアントがいらっしゃいました。

あなたはどういう方法でチャレンジのための一歩を踏み出しますか?

この記事を書いた人

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本間 季里

少人数の会社でも産業医が必要な理由
産業医・伝え方コーチ:本間季里

「社員一人ひとりが健康的に働き、会社が成長していける職場を目指したい」という理念のもと、心身の健康を支える産業医です。

少人数の職場では、産業医のサポートによる健康管理や職場環境の改善が会社の成長に直結します。そこで、従業員50人未満の会社の産業医業務に特に力を入れています。

私の産業医としての強みは、傾聴、質問、わかりやすいアドバイス、的確な判断の4つのアプローチを組み合わせ、経営者と社員の支援を行っています。10年以上の経験を持ち、日立製作所、長崎大学など、幅広い業種で産業医を務めてきました。

企業規模に関わらず、経営者が経営に専念でき、社員が心身ともに健康で働ける職場の実現を目指します。

資格:日本医師会認定産業医・医学博士
アサーティブジャパン会員トレーナー
コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup社認定ストレングス・コーチ

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