運動で幸せホルモンが増える!朝ウォーキングで心と体が安定する理由

産業医・伝え方コーチの本間季里です。

産業医歴9年、延べ4000人のお悩み解決実績。

脳科学と心理学をベースにしたコーチングで「あなたの目指すゴール」へ最速でお連れします!

運動すると気分がいい!の正体

今年の夏は猛烈に暑かったので、さすがにウォーキングも中断しています。中断してしばらくすると、やはり体の安定感が格段に落ちている気がします。体の安定感というのは動いているときの安定感。

また、ウォーキングを再開してしばらくすると、動いているときの体の安定感が整ってくることを実感します。

さて、そんな運動オタクとは対局の私ですが、運動するとホルモンが分泌されるようです。その代表がセロトニンですよね。

有酸素運動を始めて15分から20分するとセロトニンが分泌されます。セロトニンって聞いたことがありますか?脳内の神経伝達物質の一つで幸せホルモンと呼ばれているホルモン。脳の興奮を抑え、精神を安定させる働きがあります。

運動すると気持ちが良い!の正体の一つはこのセロトニンの分泌なんですね。

運動の初期は、運動そのものがストレス!!

また、運動の初期は運動そのものが体にとってはストレスと感じるので、副腎からステロイドホルモンが産生されます。運動を始めると産生され、運動を辞めると酸性が低下する。

ところが定期的に運動をしていると運動がストレスではなく、いつものできごとと体が感じ、ステロイドホルモンが急激に産生されなくなって、体の中のステロイドホルモン濃度が安定してきます。それで精神が安定していくということもあるのですよね。

眠りに対する影響

運動すると寝付きが良くなる。これはよく聞く話ではないでしょうか?その理由は?

運動をして適度に体が疲れるから?

もちろんそれもあるでしょう。でも、もう一つ、セロトニンから作られるメラトニンの影響もあるんです。

メラトニンには、覚醒と睡眠のバランスを整え、夜中に向けて自然な睡眠へ誘導してくれる働きがあります。朝起きてから15時間後くらいから、脳は眠りに向けた準備を始めるのですが、それがメラトニンの働きなんですね。

メラトニンがセロトンを原料として作られるのですから、朝、陽の光を浴びて軽い運動を20〜30ほどするのはとても大切なことなのです。

通勤はウォーキングと同様の働きがある

今は在宅勤務がメインという人も多くなっているでしょう。在宅勤務になって始めて、通勤がいかに運動になっていたのかわかったという声もたくさん聞きます。

通勤しているだけで一日に8000歩から10000歩歩いていたという人も多かったのではないでしょうか?

また、6:30〜8:00の早朝に駅まで歩き、会社の最寄り駅から会社まで歩く。通勤しているだけで、日光を浴びて朝歩くということを毎日していたわけですよね。

歩数で言えば、オフィスの中を歩き回って、相談、打ち合わせ、会議を仕事をこなす。ランチの時間に外に出る。これだけでも相当歩いているはず。

通勤ってちょうどいい運動になっていたんですね。

在宅勤務の場合は、セロトニン、ステロイドホルモン、メラトニンのバランスを取るような生活リズムを、ぜひご自分で調整していただきたいです。

まだまだ暑いとは言え、そろそろ早朝ウォーキングを再開しても良い季節が近づいてきました。ぜひ、筋肉や体幹を鍛えるためだけでなく、気持ちの安定にも直結する朝の運動、考えてみてくださいね。

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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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