相手の言葉を深読みしない

産業医・伝え方コーチの本間季里です。
産業医歴9年、延べ4000人のお悩み解決実績。
脳科学と心理学をベースにしたコーチングで「あなたの目指すゴール」へ最速でお連れします!

よく読まれているブログ記事をご紹介します。私のブログで特に反響が大きいのが「自分の言葉に責任を持つ」という記事です。

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本心が言えなかったら、そのことに責任を持とう

この記事では実例を交えながら、「周囲の忖度は望ましくない」ということを書きました。
本人が本心を言えなかったとしても、大人ならば自分が発した言葉に責任を持つ必要があります。
つまり、自分が本心を言えなかったことで望まぬ方向に話が進んだとしても、それは受け入れるしかないのです。

例えば、好きな人に気持ちを伝えられずにいるうちに、その人が別の人とお付き合いを始めてしまう…。そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。辛いけれど「自分が言えなかったんだから仕方ない」とさめざめと泣くわけです。

周囲もいらぬ忖度をしない

しかし大人になると、妙な忖度が横行してものごとが複雑になることが多々あります。おまけにそれを「大人の対応」などと呼んでしまう。

また「相手の言葉を深読みして自分でどんどん苦しくなる」というケースもよく見られます。

相手の言葉を深読みしない

例えば:

「おはようございます」と挨拶したのに、上司から「ああ…」としか返事がない。

「私、何か怒らせるようなことしたかな?」

「昨日の書類に不備があったのかな?」

…と考え込んでしまう。

コミュニケーションには割り切りも大切

ところが5分後、上司が

「おはよう!すまんすまん、ぶっきらぼうな返事しちゃって。部長の資料を確認していたんでね。そうだ、あなたの昨日の資料、とても良くまとまっていたよ」

なあんだ!という経験、ありませんか?

コミュニケーションには、ある程度の割り切りも大切です:

1. 言葉で伝えられていないことは気にしない

2. 言葉で伝えたことが、その人の本当の考え

つまり、相手の言葉を深読みせず、シンプルに受け止めるということです。

相手にも伝えなかったことは伝わらないよ、と学んでもらう

特に職場では「言葉で伝えなかったことは伝わらない。仕事は正確さが大切だから、忖度は不要」という認識を共有することが重要です。

もしあなたがどうしても忖度なしにはコミュニケーションが取れないと感じるなら、それは個人の選択として構いません。ただし、それを伝承したり、若い世代に押し付けるのは避けましょう。

相手の言葉を深読みしないというスタンスは、健全な関係性を築く上で大切です。

「この人は変に深読みもしないし、気を遣う必要もなくて楽だな」と思ってもらえる方が、長期的には良い関係が築けるのではないでしょうか。

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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

詳しくはこちらのプロフィールをご覧ください。