気持ちより、まず行動から。心はあとからついてくる

「行動と心は一致させなさい。上辺だけ取り繕っても、どこかに出るものだから」。家庭や学校でそう言われて育った方は多いのではないでしょうか。私もそのひとりです。

一対一なら、心は伝わってしまう

これは半分、本当です。一対一で人と向き合うとき、表情や声のトーン、間の取り方といった言葉以外の情報から、本音は案外伝わってしまうものです。

集団を変えるとき、「心から」を求めると進まない

ただ、組織や社会で何かを変えようとするときに、全員に「心の底からそう思うこと」を求めると、たいてい話は止まってしまいます。

私が社会に出た頃は、セクハラという言葉すらありませんでした。コピー機の前に立つ女性社員のお尻をポンと叩いて通る年配の男性がいて、女性は笑いながらにらみ返すのがご愛嬌。私自身、先輩医師の今で言うセクハラ発言を「上手にかわせてこそ優秀」と言われ、そういうものだと思っていました。←なんて世の中だったんでしょう!
それが「ハラスメントはNG」というルールができ、はっきりNOと言える社会へと変わってきました。

ここで大切なのは、相手の心の中までは問わないことです。「世知辛い世の中になったな」と内心ぼやいていても、実際に触らなくなればそれで良し。気持ちはその人のものですから。
そして面白いことに、行動をやめているうちに「あれはスキンシップでも何でもなかった」という考え方が、たいていあとからついてきます。いやいやでも行動を変えざるを得ない仕組みができる→行動が変わる→気持ちがあとから変わる。順番はこれでいいのです。

自分にも「まず行動」でいい

これは自分自身に対しても同じです。「心から変わらなければ偽物」と自分に厳しい基準を課していると、苦しくなります。人間ですもの、ふとよくないことを考える日もあります。

心でNGなことを思ったとしても、行動に移さなければそれで良し。まずは行動から、と思うとずいぶん楽になりますよ。
気持ちは、あとからちゃんとついてきますから。

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この記事を書いた人

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本間 季里

少人数の会社でも産業医が必要な理由
産業医・伝え方コーチ:本間季里

「社員一人ひとりが健康的に働き、会社が成長していける職場を目指したい」という理念のもと、心身の健康を支える産業医です。

少人数の職場では、産業医のサポートによる健康管理や職場環境の改善が会社の成長に直結します。そこで、従業員50人未満の会社の産業医業務に特に力を入れています。

私の産業医としての強みは、傾聴、質問、わかりやすいアドバイス、的確な判断の4つのアプローチを組み合わせ、経営者と社員の支援を行っています。10年以上の経験を持ち、日立製作所、長崎大学など、幅広い業種で産業医を務めてきました。

企業規模に関わらず、経営者が経営に専念でき、社員が心身ともに健康で働ける職場の実現を目指します。

資格:日本医師会認定産業医・医学博士
アサーティブジャパン会員トレーナー
コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup社認定ストレングス・コーチ

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