ジャッジせずに人の話を聞く

こんにちは。コミュニケーションスキルと自分の強みを活かすことにより、ストレス軽減のサポートを行うストレスマネジメント・コーチの本間季里です。

以前、対人援助の仕事をしている友人と食事をしていたとき、「面談の場で、あなたはどんなことを気をつけているの?」と聞かれました。「相手の話をジャッジせずに聞くこと」それが私の答えでした。良し悪しを判断せずに相手の話を聞くということです。

ジャッジされているのではないかと感じた瞬間に、人は心を閉ざしてしまいます。ジャッジというのはなにも言葉に出して「それはおかしいのでは?」ということばかりではありません。人は言葉だけでなく、表情・沈黙・佇まいなどの非言語からもたくさんの情報を得ています。むしろこちらのほうから多くの情報を得ているとも言えます。言語と非言語の情報が一致しないとき、70〜80%の人が非言語情報から得られたことを信じるという研究結果も出ているくらいです。

したがって、言語情報も非言語情報も一貫して、ジャッジしないという姿勢を大事にしています。これは人によっては「相手の話に興味を持って聞く」「先入観なく話を聞く」という表現になるのかもしれませんが、根本のところは同じではないでしょうか。

実は私自身、このことで失敗した経験があります。持病のコントロールが上手く行かない方と話したときのことです。後遺症や合併症などの知識があるのかないのかで説明の内容も変わってくるので、最初にいくつか質問をしたのでしたが、結局その面談はうまくいきませんでした。相手は「信じてもらえない」「どうせこっちが悪いと思ってるんだろう」と気分を害されました。

冒頭の彼女の質問はその翌週の出来事だったのですが、彼女に「ジャッジせずに話を聞くこと」と答えたあと、彼女から「それどういうこと?」と聞かれ、あれこれと説明しながら「ああ、そうか。私は先週の面談で、ジャッジしながら話を聞いていたのだ!!」と気づき、雲が晴れたような気持ちになりました。私の質問の仕方のどこかにジャッジされていると感じ、相手は責められていると反発した。そりゃそうだよねと得心がいきました。その人の顔は今でもはっきりと覚えていますし、私に大事なことを気づかせてくれた人でした。

どんな人の話も、まずはまっすぐに向き合いジャッジせずに話を聞くこと。そこから関係性は生まれてくるように思います。

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本間 季里

少人数の会社でも産業医が必要な理由
産業医・伝え方コーチ:本間季里

「社員一人ひとりが健康的に働き、会社が成長していける職場を目指したい」という理念のもと、心身の健康を支える産業医です。

少人数の職場では、産業医のサポートによる健康管理や職場環境の改善が会社の成長に直結します。そこで、従業員50人未満の会社の産業医業務に特に力を入れています。

私の産業医としての強みは、傾聴、質問、わかりやすいアドバイス、的確な判断の4つのアプローチを組み合わせ、経営者と社員の支援を行っています。10年以上の経験を持ち、日立製作所、長崎大学など、幅広い業種で産業医を務めてきました。

企業規模に関わらず、経営者が経営に専念でき、社員が心身ともに健康で働ける職場の実現を目指します。

資格:日本医師会認定産業医・医学博士
アサーティブジャパン会員トレーナー
コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup社認定ストレングス・コーチ

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