簡単なルーチンができなくなったらメンタル不調のサインかも!

こんにちは。コミュニケーションスキルと自分の強みを活かすことにより、ストレス軽減のサポートを行うストレスマネジメント・コーチの本間季里です。

ストレスによって精神的に余裕がない、気持ちが落ち込んでいる、といった場合、早めに気がついて対処することが大切ですが、残念なことに当人はなかなか気づきにくいというのも本当です。なかには、眠れない、吐き気が続くなどの身体症状はあるけれども精神的にはそんなに問題ないです、というように自覚がない人もいます。

一つの目安になるのは、日常のルーチンワークと言われているものができなくなったら要注意、ということです。このとき大事なことは、自分比で考えるということです。以前はできていたことが時間がかかるようになったとか、以前はすぐに処理できていたのに先送りが多くなったとか、やるにはやるけれども頭がごちゃごちゃしてさっさとやれない、などです。

家事で言えば、

  • 献立をパッと立てられなくなった。
  • 郵便物を整理できなくなった。
  • 新聞や本を読んでも頭に入ってこなくなった。

仕事で言えば

  • メールをみても、すぐに対処するものとそのままで良いものなどの判別ができなくなった。
  • 書類を読んでも頭に入ってこなくなった。
  • 出張などの費用精算ができず先送りになってしまうようになった。
  • 勤怠の入力などができなくなった。

家庭でも職場でも、今までできていた簡単なことができなくなった人に対して「どうしてこんな簡単なこともできないのか」と、先送りやミスを減らすために良かれと思ってよりきめ細かい指導をしたり、叱咤激励することも多いものですが、たいていこれは逆効果。もしかしたらメンタル不調のサインかも、と思うことで、早めの対処ができるかもしれません。

また、メンタル不調まで行かなくても「あ、少し先送りが多くなってきたかな?」「今までできていた郵便物の整理ができずに溜まっているな。」とシグナルをキャッチし自分で疲れやストレスに気づき、ちょっとした気持ちの波を早めにコントロールすることもできるかもしれません。

簡単なルーチン作業を自分の気持ちの状態の、良い指標にしてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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