上司に職場の人間関係を相談する時

こんにちは。コミュニケーションスキルと自分の強みを活かすことにより、ストレス軽減のサポートを行うストレスマネジメント・コーチの本間季里です。

職場でよくある悩みの一つが人間関係。いえ、ほとんど人間関係の悩みだけと言っても過言ではないかもしれません。それによって体調を崩してしまうこともあります。そんな時、話しやすい、頼りになりそうな上司の存在は力強いですよね。さあ、上司に相談しよう、というときに一つだけ気をつけたいことがあります。

「困った人間関係のせいで心身の不調をきたしている」というだけで終わらせず、その結果、業務にどんな支障が生じているのか、あるいは発生しそうなのか、そこに焦点を当てて話してみてはどうでしょう。

ついつい、いかに自分が困っているのか、困った人間関係のせいで心身の不調をきたしている、ということを中心に話してしまいがち。たとえ、自分が被害者です、なんて言い方は絶対せずに、冷静に、客観的に話したとしても「自分の困りごと」を話していることに変わりありません。それでも、上司が解決に向けてどんな行動を取ったら良いか、具体的に考えてくれたなら良いのですが、なかなか話が前に進まない場合は、話の論点を「業務にどんな問題が生じているのか」という点に変えてみましょう。

  • 相談がしにくく、その結果、業務に遅れが生じてしまう。
  • 小さな問題のうちに報告したいが、相談しそびれてしまう。
  • こういうことが続くのはまずいと思うので、力を貸してほしい。

などです。

本来、職場の上司に人間関係の悩みを相談するというのはなかなか難しいもの。でも、問題は小さなうちに解決したいですね。困りごとは個人の気持ちの問題ではなく、その先の業務の遅滞や効率の低下をきたしていることをきちんと伝えることによって、聞く耳を大きく広げてくれるのはと思いますがいかがでしょうか。

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本間 季里

少人数の会社でも産業医が必要な理由
産業医・伝え方コーチ:本間季里

「社員一人ひとりが健康的に働き、会社が成長していける職場を目指したい」という理念のもと、心身の健康を支える産業医です。

少人数の職場では、産業医のサポートによる健康管理や職場環境の改善が会社の成長に直結します。そこで、従業員50人未満の会社の産業医業務に特に力を入れています。

私の産業医としての強みは、傾聴、質問、わかりやすいアドバイス、的確な判断の4つのアプローチを組み合わせ、経営者と社員の支援を行っています。10年以上の経験を持ち、日立製作所、長崎大学など、幅広い業種で産業医を務めてきました。

企業規模に関わらず、経営者が経営に専念でき、社員が心身ともに健康で働ける職場の実現を目指します。

資格:日本医師会認定産業医・医学博士
アサーティブジャパン会員トレーナー
コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup社認定ストレングス・コーチ

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