上司に職場の人間関係を相談する時

こんにちは。コミュニケーションスキルと自分の強みを活かすことにより、ストレス軽減のサポートを行うストレスマネジメント・コーチの本間季里です。

職場でよくある悩みの一つが人間関係。いえ、ほとんど人間関係の悩みだけと言っても過言ではないかもしれません。それによって体調を崩してしまうこともあります。そんな時、話しやすい、頼りになりそうな上司の存在は力強いですよね。さあ、上司に相談しよう、というときに一つだけ気をつけたいことがあります。

「困った人間関係のせいで心身の不調をきたしている」というだけで終わらせず、その結果、業務にどんな支障が生じているのか、あるいは発生しそうなのか、そこに焦点を当てて話してみてはどうでしょう。

ついつい、いかに自分が困っているのか、困った人間関係のせいで心身の不調をきたしている、ということを中心に話してしまいがち。たとえ、自分が被害者です、なんて言い方は絶対せずに、冷静に、客観的に話したとしても「自分の困りごと」を話していることに変わりありません。それでも、上司が解決に向けてどんな行動を取ったら良いか、具体的に考えてくれたなら良いのですが、なかなか話が前に進まない場合は、話の論点を「業務にどんな問題が生じているのか」という点に変えてみましょう。

  • 相談がしにくく、その結果、業務に遅れが生じてしまう。
  • 小さな問題のうちに報告したいが、相談しそびれてしまう。
  • こういうことが続くのはまずいと思うので、力を貸してほしい。

などです。

本来、職場の上司に人間関係の悩みを相談するというのはなかなか難しいもの。でも、問題は小さなうちに解決したいですね。困りごとは個人の気持ちの問題ではなく、その先の業務の遅滞や効率の低下をきたしていることをきちんと伝えることによって、聞く耳を大きく広げてくれるのはと思いますがいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

詳しくはこちらのプロフィールをご覧ください。