英語が話せなかった私の理由

こんにちは。産業医・伝え方改善コーチの本間季里です。世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方をご提案します。「頭でわかった」ではなく、実際にやれるまでしっかり寄り添います。

6〜7年ほど前、年始の目標設定をしている時、その年の目標の一番目に「もう、英語を勉強するのを止める」と掲げたことがあります。

ご多分に漏れず、私はいつも英語を勉強しなくちゃ、話せるようにならなくちゃ、と思って生きてきました。と言っても、多くの日本人と同様、読むことには不便を感じていなかったので、日頃の仕事で論文を読んだりする分には困ってはいませんでした。だから、「いつか英語で話せるようになりたい」という明確ではない単なる願望を抱いていただけでした。

当時は、仕事をしているか睡眠をとっているかの2つしかない生活でした。だから、話すことといえば仕事のことばかり。たまに英会話教室で、「今日あった出来事を他の生徒さんに話してください」と言われても、口から出てくるのは実験がどうの、抗体がどうの、免疫がどうのということばかり。「そんな話をしたって誰もわからないしなあ」と思うと、何も言葉が出てきません。それくらい、生活が極端に偏っていたのですね。自分では、頑張っていると思いこんでいました。

後で気づいたことですが、自分の中で話すネタがなければ何もアウトプットできないわけです。第二外国語の習得が難しい要因にはいくつかあると思います。

  1. そもそも話すネタがない。
  2. ネタはあるが、言語化が上手でない。
  3. ネタも言語化もできるが、それを語るボキャブラリが足りない。
  4. あるいは文法が全くわからない。
  5. それもそこそこできるが、シャイで失敗を恐れるので、話せない。

当時の私はそもそも話すネタがなかったのです。インプットがなければ(バケツが空なら)、アウトプット(バケツから水を汲むこと)もできるはずがない。

それでも後に、話すネタがあって言語化もできても結局は話せなかったので、年始の目標設定で、ついに英語は勉強しない!と決めたのでした。

伝えるということも、まずは自分の中に「伝えたいこと」「伝えて、得たいゴール」がなければ、情熱を込めて伝える必要性もないというわけです。

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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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