一年後に再び訪れた営業マン

こんにちは。伝え方改善コーチの本間季里です。あなたのコミュニケーションをより良くするために、あなたの性格を変えるのではなく、伝え方を変えるサポートをします。頭でわかった、ではなく、実際にやれるまでしっかり寄り添います。

1年前に、他社と競合して破れた(私が選ばなかった)リフォーム会社の営業の方が、1年ぶりに我が家を訪問してびっくりするやら、偉いな!と感心するやら。

昨年、自宅の庭と内装の全面リフォームをしました。庭と内装のリフォームはそれぞれ別の会社に頼みまして、内装の方は結局3社から見積もりを出してもらいました。できるかできないかは専門家に考えていただくとして、自分が希望するポイントを20項目くらい一覧表にして、3社に同じものをお渡ししました。

結局、私の要望を全部取り入れてくれた会社に決めたのですが、破れた2社のうちの1社はとても残念そうでした。その営業の方が、ある暑い日のお昼時に突然我が家にお見えになりました。

どんなリフォームになったのだろう、よかったら少し見せていただけないだろうか?ということでした。あのときの最後、断られた時、ショックだったんですよね。だからどんなリフォームになったのか気になっていて。。。

偉いな、と思いました。私も同じように「どんなリフォームになったのだろう」「お客様は自分たちの提案を蹴って、どんな提案を選んだのだろう」と気になるし、そういうことの積み重ねで力もついていくのだろうなとも思いました。

どうぞ隅々まで見ていって!ということで、庭から始まり家中を見て回りました。

  • (私が要望した)リビングの吹き抜けもつくったんですね〜。ああ、明るいな〜。こんな風になるんだな〜。
  • キッチンも、料理しながら庭が見えるように、壁をくり抜いたんですね。
  • 2階も開放的だな〜。
  • 仕事スペースからの庭の眺めも素晴らしいな〜。

などと感心して見て回って、最後に

「見せてもらって納得しました。私たちにはこういう提案はできなかった。これなら負けても納得できます。これからまた勉強です!」

いえ、ご提案は採用できなかったけれど、1年経ってこうして訪問するあなたは偉い。お茶を飲みながら当時の話や、今の原材料費高騰の悩みなど、聞かせてもらいました。

人は思い通りに行った時もそして思い通りにいかなかった時も、その後の自分のあり方次第で相手との関係性を良い方向へ変えていくことはできるんだな。これも、その人の伝え方ということなんだな、と思った暑い夏の昼下がりでした。

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産業医として、伝え方コーチとして、毎日たくさんの方の話を聞いてきた経験を元に、「自分が疲れない話の聞き方のポイント」についてまとめた本です。
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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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