こんにちは。産業医・伝え方コーチの本間季里です。世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方をご提案します。「頭でわかった」ではなく、実際にやれるまでしっかり寄り添います。
私はいろいろな勉強会に参加して勉強を続けています。自分より先を行き成果を出している人を見ると、当然ですがすごいなぁと感心します。自分なんかよりも能力が高いのだ、だからうまくいっているのだとついつい考えてしまいます。
でも、自分よりも先を行っている人たちがまだ駆け出しのころの、失敗談や苦労話、うまくいかなかったことなどを聞くと誰もが通る道なんだなとむしろ励まされます。
ビジネスパーソンの方たちの話を聴いていると、正しい方向を示し、皆を引っ張っていく強いリーダー像を思い描き、自分にも課している人が沢山いることに気づきます。ときには、部下を前にいつも正しく、ナメられずに皆を引っ張っていかねばと、いつも緊張している人もいます。
その緊張感は部下に伝わりますし、部下にも緊張が伝染してしまいます。両者の関係は微妙にギクシャク。
緊張感は抑え込もうとすればするほどますます強くなっていき、悪循環になります。そんなとき、自己開示するという方法を知っていますか?
緊張しているときは「緊張しているんだよね」、「いつも間違っちゃいけない、と肩に力が入ってしまうんだよね」とそのまま言葉にしてみます。あなた自身の緊張感が和らぐだけでなく、周囲の人に伝染した緊張感も薄らいで、場の空気が変わります。
でも、部下からナメられないかって?
「案外、正直な人なんだな」「こういう責任ある立場で仕事をしているんだから、そりゃ当然だよな」「正直に言えるって素敵だな」と受けとめてもらえることのほうが多いですよ。