何を聞いても、萎縮して相手が話してくれないときの対処法

こちらは話を聞こうと思っているのに、相手が話をしてくれない、なんで??ということ、ありませんか?

上司と部下、親と子。代表的なのはそんなところでしょうか?せっかく話を聞こうと思っているのに!途方に暮れてしまうこと、ありますよね。

今日はそんなときの対処法についてです。

こんにちは。産業医・伝え方コーチの本間季里です。世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方をご提案します。「頭でわかった」ではなく、実際にやれるまでしっかり寄り添います。

「人事から1on1を定期的にするようにって言われていますからね。部下とは月に一回、話をするようにしています。でも、話してくれないんですよね。」

管理職の方のぼやきです。やれ、業務が忙しいから延期してほしいだの、いざ1on1をしてもだんまりで、上司の方が沈黙に耐えられずに、結局、業務指示と進捗確認になっちゃうだのということです。

これは親子の間でもよく起こります。私も母親が話しかけてきても「別に・・・」としか返事ができない長い時期がありました。

上下関係がある場合で、立場がしたの人(職位が下、年齢が若い、経験が少ないなどなど)があまり話をしてくれないことがあります。不貞腐れて話をしないのではなく、萎縮してしまっている感じです。ハナから「どうせ言っても無駄だし・・・」と思っている感じ。

例えば、あなたは問題の解決のために起きたことを正確に知りたいと思っているのに、何を聞いても「すみません」しか言葉が返ってこない、、、「謝ってほしいんじゃなくて、今後のために何が起きたのかを知りたい」と言っても「すみません」

話を聞きたい本当の意図(責めるのではなくて今後に活かしたい)をていねいに説明しているのに部下がわかってくれない・・・

そんなときには、いくつかこれかな?と思う選択肢をあなたから提示してみましょう。

例えば、わからないことを早めに相談してできなかったことが原因で、業務が遅延してしまったとき。

あなたが「どうして相談してくれなかったのかな?」とていねいに意図を説明して問いかけても、部下は萎縮するばかり。

「相談しづらかった?

自分でやれる、やらなくちゃと思っていた?

それとも実は相談したけれどスルーされちゃって、それ以上言えずにいた?」

こんな感じです。

たくさんの方の面談をしていると、案外答えやすいのは「それ、違います」ということ。「相談しづらかったということはないです」という返事は案外しやすいものです。そうすると話の糸口は他の2つに絞られます。

「なにがあったの?時系列で教えて」という質問にはなかなか答えられなくても、選択肢が与えられるとポツリと答えてくれ、そこから小さな話の糸口ができてくる。ぜひお試しください。

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産業医として、伝え方コーチとして、毎日たくさんの方の話を聞いてきた経験を元に、「自分が疲れない話の聞き方のポイント」についてまとめた本です。
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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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