5〜6年前まで、むやみやたらに行動する人を非効率だよな、と思っていました。
自分の強みを知る客観的ツールであるクリフトン・ストレングス®の34の資質の中で、「活発性」という資質を上位に持っている人は「頭で考えるより先に行動している」と、よくご自分でそう言います。
頭で考えずに行動するってどういうこと?とずっと不思議でしたし、それは非効率すぎるでしょ、と思っていたものです。
こんにちは。産業医・伝え方コーチの本間季里です。世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかでも協調していくための伝え方をご提案します。「頭でわかった」ではなく、実際にやれることを目指します。
では、一方の「活発性が下位の私はじっくり考えるけれども、そのあとサクサクと行動しているのか?」と問われると、・・・です。
それを昔、「まず、よっこいしょ、と腰を下ろしてそこからどうしようっかなぁとぐるぐる考えているうちにくたびれて結局何もしない人」と表現した友人がいました。言い得て妙です!長い間、よっこらしょと腰を下ろして行動しないから、自分が成果出せないということに全く気づきませんでした。人は自分を客観的に見られないということの典型ですよね。
人生って、よほどの天才でもない限り、ほとんどのことが行動量に比例している。そう思いませんか?いえ、天才とはずっと継続できる人のこと、たゆまぬ努力をできる人のこととも言いますから、やはり尋常ならざる行動量は成長・成功の第一の要素なのは間違いありません。
私の前職は大学教員で基礎研究者でしたが、やはり研究成果はほぼ実験量に比例していました。成果を出している人は実験量が違います。また、アスリートのインタビューなどを読んでも、「練習量が半端なかった」というのはよく聞きます。作家のインタビューでも、「原稿が却下になったら、ではこっちはどう?と次々と編集者に原稿を出し続けました」という話を見かけます。
はじめは考えるよりも先の行動するのですから、質は今ひとつかもしれません。でも、人は行動することによって足りないところが見えてきたり、改善点がわかったりするものです。だから成長が早い。
だから私は行動量が多い人の近くに寄っていったり、じっと観察したりして、できるだけ刺激を受けるようにしています。
「考えてから動くようにしなさい!」と言われてきたあなた!それはあなたの強みです。良いのよ、今のままで!と自信を持って「考えるより先に行動する」を貫いていただきたい。
「考えてから動くようにしなさい!」と注意しまくっているあなた!それはおやめください。それが強みなんだから。
行動量は正義です!