相手が嫌な顔をしないことを目的にすると

こんにちは。産業医・伝え方コーチの本間季里です。限りあるエネルギーを本当に大切なことに使うためのコツをお伝えしています。中心はコミュニケーションや上手な時間管理・習慣化。

特にコミュニケーションでは、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴うなかでも協調していくための伝え方のコツをご提案しています。「頭でわかった」ではなく、実際に身につき日常で使えることを目指します。

コミュニケーションの目的

コミュニケーションのセミナーや研修をしていると、「相手を傷つけない言い方をしたいんです。今日のセミナーでそれがわかりますか?」と聞かれるときがあります。

きつい言い方にならないか心配、相手を傷つけないか心配・・・気持ちはわからないではないですが、正直困ります。良いコミュニケーションって、今の一回の言葉のやり取りだけで完結するものではないからなあ、と途方に暮れます。

「相手が嫌な気持ちにならない」ということを目的にしてしまうと、相手の反応を見ながら言葉を選ぶことになりますよね。すると当然ですが回りくどい言い方になってしまいます。自分では配慮をしているつもりでも相手には真意が伝わらなくなります。返って誤解が生じやすくなりますよね。

コミュニケーションを少し長い目で見ると

コミュニケーションをもうちょっと長い目で見てみませんか?たとえ、今、相手が嫌な顔をしてもNOと言っても、諦めずに対話を続けることが大切です。それがコミュニケーション。

私たちは一回話をしてうまくいかないと、案外すぐに「なんだよ!もういいよ!」と諦めてしまいがちですよね。

今日はうまくいかなかったなと思ったら、次回また会話を続ければ良いんです。その積み重ねこそが人間関係なのではないでしょうか?

すべての人にていねいなコミュニケーションをしなくてもいい

こういう話をすると「それはわかるけれど、いつもなんてちょっと無理」と思いますよね。そう、いつもなんて無理です!

そこで考えたいのは相手との関係を長い目で見たときにどうしたいのかというポイントです。家族や職場で一緒に働く人、長い付き合いの気の合う友人など、長い目で見たときに信頼関係を保っていきたいな、作っていきたいなと思う人っていますよね。そういう人とのコミュニケーションは一回でゴールに到達しようとせずに諦めない対話を心がける、そんな感じでどうでしょう。

コミュニケーションにもちょっとした覚悟が必要

相手は相手の感じ方がある。だから、こちらがイエスと言ってほしくてもノーと言われるときもある。相手が思わぬ受け取り方をして気分を害することもある。

だからちょっとした覚悟を持つことが大切ですよね。

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キンドル出版しました

産業医として、伝え方コーチとして、毎日たくさんの方の話を聞いてきた経験を元に、「自分が疲れない話の聞き方のポイント」についてまとめた本です。
相手の役に立ち、親身に寄り添うことで、温かい関係性を作りながらも自分が疲れずに関わっていくためのコツが書かれています。
特に、身につけるスキルよりも、手放すとうまくいく考え方に多くのページを割いて、わかりやすい事例とともに解説しました。

この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

詳しくはこちらのプロフィールをご覧ください。