産業医・伝え方コーチの本間季里です。
産業医歴9年、延べ4000人のお悩み解決実績。
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あなたも経験したことがある?的外れな返答に困惑する瞬間
こんにちは。産業医・伝え方コーチの本間季里です。
皆さん、こんな経験ありませんか?レストランで「今日のおすすめは何ですか?」と聞いたのに「人気なのはこちらです」と返ってくる。化粧品売り場で「私に合った色のリップを探しています」と伝えたのに「最近人気なのはこちらです」と言われる。
このような会話のズレ、最近増えているように感じませんか?相手の質問に的確に答えようという意識が薄れているのではないか、そんな疑問を抱くことはありませんか?
この記事を読むことで、なぜこのようなズレた会話が起こるのか、そしてどうすれば相手の意図を理解し、的確な返答ができるようになるのかが分かります。コミュニケーションの質を向上させ、より円滑な人間関係を築くためのヒントを見つけることができるでしょう。
なぜ会話がズレるのか?
実は、「相手の質問の意図を理解し」「それに合った答えを探す」というのは、脳に相当な負荷をかける作業なのです。言ってみれば、脳が考えるべき工数が非常に多いのです。
- 相手の言葉を正確に聞き取る
- その言葉の裏にある意図を推測する
- 自分の持っている情報の中から適切なものを選び出す
- その情報を相手に分かりやすく伝える言葉に変換する
これらのステップを瞬時に行うのは、実はとても難しい作業。集中しなければいけませんしね。
そのため、多くの人が「考えるのに疲れちゃう」状態になり、結果として定型的な返答や、自分にとって答えやすい内容にすり替えてしまうのではないでしょうか。
今すぐできる!相手の意図を理解するための5つのコツ
相手の意図を理解し、的確な返答をするのは簡単ではありません。でも、すぐに実践できる方法があります。以下に、今日からでも使える5つのコツをご紹介します。
- 「うーん」と声に出す:即答せずに「うーん」と声に出すことで、考える時間を作ります。この小さな間が、相手の意図を理解する余裕を生み出します。
- オウム返しをする:相手の質問をそのまま繰り返すことで、質問の内容を再確認します。「今日のおすすめですね」と繰り返すだけで、相手の質問を正確に把握できます。
- 「なるほど」を使う:「なるほど、おすすめを知りたいんですね」と言葉にすることで、相手の意図を確認します。これにより、あなたが相手の意図を理解しようとしていることが伝わります。
- メモを取る習慣をつける:相手の話を聞きながら、キーワードをメモすることで集中力が高まります。特に複雑な内容の時に効果的です。
- 「私見ですが」を付け加える:答える際に「私見ですが」と付け加えることで、柔軟な対応ができます。これにより、相手も別の意見を出しやすくなります。
これらの方法は、特別なスキルや準備が必要なく、今すぐに実践できるものです。日常のコミュニケーションの中で、これらのコツを意識的に使ってみることで、相手の意図をより理解しやすくなるでしょう。
例えば、レストランでの会話を例に取ると
お客様:「今日のおすすめは何ですか?」
店員:「うーん、今日のおすすめですね。(オウム返し)なるほど、シェフのイチオシを知りたいんですね。(意図の確認)私見ですが、本日のパスタがおすすめです」
このように応答することで、相手の意図により沿った返答ができるようになります。
これらの小さな工夫を重ねていくことで、徐々に相手の意図を理解する力が身についていきます。そして、それが円滑なコミュニケーションへとつながっていくのです。
いかがでしょうか?この内容であれば、読者の方々にもすぐに実践していただけるのではないかと思います。