上司として、自分が部下のストレス源になっているのではないか?と不安になったら

こんにちは。伝え方改善コーチの本間季里です。あなたのコミュニケーションをより良くするために、あなたの性格を変えるのではなく、伝え方を変えるサポートをします。頭でわかった、ではなく、実際にやれるまでしっかり寄り添います。

先日、とある勉強会で、産業医とは日頃何をしているのか、どんなときに産業医に相談したら良いのかを中心とした話をする機会がありました。Zoom開催だったので、チャット機能を使って話している途中にもどんどんコメントが付き非常に面白かったです。

話の中で、管理職として部下のどんな変化に気をつけてほしいか、その時まず上司として何をすべきか、という話になったときのことです。

  • 上司・部下関係がストレスの原因ということも多い!
  • 自分が上司の立場になってみて、自分が知らないうちに部下のストレス源になっているのでは?と心配。

そんなコメントがどんどん付きました。あまりによくある話なので笑ってしまいましたが、勉強会が終わったあとで「上司である自分が知らないうちに部下のストレス源になっているのでは?と心配」という問題をどのように対処したら良いのか考えてみました。

ファーストステップ:日常的には、部下を対等な人として相手を尊重した態度で接する。職位の上下は人として対等かどうかとは別の話です。職位の上下があるのは、仕事をスムーズに進めるためだったり責任の所在を明確にするためであり、人としての上下とは異なります。この点を踏まえて、相手には相手の事情があり、部下と言えどもNoということもあると言うことを肝に銘じてコミュニケーションを取る習慣を持ちます。

セカンドステップ:日常的に相手を尊重した接し方をしていたとしても、すべての部下が好意的に受け止めてくれるとは限らないことを肝に銘じます。自分がやれることをやっているとしたら、それ以上、思い悩むのはやめましょう。どう受け取るかは相手の問題であって、あなたがコントロールできる話ではないからです。

サードステップ:今後こういうことで悩む頻度を少なくするために、日常的に上司・部下の間でフランクにフィードバックし合う機会を上司主導で作っていくことに注力をします。

やはりいちばん大切なのは、土台となる日頃の関係性です。この関係性の構築には時間が必要ですが、だからこそ中長期的視点に立って日頃からコツコツと積み重ねていくことが肝要ではないでしょうか。

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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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