こんにちは。伝え方改善コーチの本間季里です。あなたのコミュニケーションをより良くするために、あなたの性格を変えるのではなく、伝え方を変えるサポートをします。頭でわかった、ではなく、実際にやれるまでしっかり寄り添います。
会社の管理職であれば部下、人事部で働いているならば自分の管轄の社員のひとたち、教師であれば生徒・児童になるかと思うのですが、ついつい、パフォーマンスが今ひとつなところに目がいって、なんとかしようと奮闘しますよね。
パフォーマンスに差が出るのは仕方がないこと。そのときに気をつけたいのは、どこに目を向けていくかということ。
職場であれば、パフォーマンスが今ひとつのところに、どうしても目が向きますね。そして、特に何も言わずともそれなりのパフォーマンスを出している多数派のことをついつい忘れがちになります。なぜなら、「何を言わずともそれなりに成果を出してくれるから」。
しかし、そういうときこそ、多数派に目を向ける必要があると思っています。これは決してパフォーマンスが今ひとつのところを放っておけという話とは異なります。エネルギー配分を変えてみましょうという話です。
これまで、パフォーマンスが今ひとつのところに割いていたエネルギーを少し減らして、「何を言わずともそれなりに成果を出してくれる」多数派に目を向け、声をかけ、対話の時間を増やしてみてはいかがでしょうか。
ここの多数派にいる人達のモチベーションが上がることで、職場全体の生産性は底上げされます。一方、多数派のモチベーションが下がると、てきめんに職場の生産性は下がります。当然ですが、放ったらかしにされたと感じると、いくら常識的な人たちでもモチベーションは下がります。
もちろん彼らはふてくされたり、文句を言ったりしないでしょうし、不満を明確に意識はしないかもしれません。だからこそ、どんな時も自分の中でバランスを保って、一定の成果を出しているとも言えます。
でも、深いところでこんなことを感じているかもしれません。「なんだよ、真面目にやっているとほったらかしかよ!」
そんなふうに感じたことありませんか?実は私自身そんなふうに感じたことがありますし、職場の同僚の声でとても多かったのがこの声でした。
自分が、パフォーマンスが上がらないところにテコ入れしようとエネルギーを注ぎ始めたら、意識して「特に何も言わずともそれなりのパフォーマンスを出している多数派」にも目を向けるよう、エネルギー配分を変えてみてはいかがでしょうか。