テクノロジーを使って、1on1の会話の質を上げる

こんにちは。伝え方改善コーチの本間季里です。あなたのコミュニケーションをより良くするために、あなたの性格を変えるのではなく、伝え方を変えるサポートをします。頭でわかった、ではなく、実際にやれるまでしっかり寄り添います。

1on1って、最近ではいろいろな企業で取り入れられていますよね。私は、1on1は、上手な運用をすれば、組織の活性化や 職場の心理的安全性の醸成に役立つものだと期待をしています。

しかし実際に話を聞いてみると、現場では単なるいつもの評価面談や、業務の進捗管理に終わってしまうという話もよく聞きますよね。

その理由の1つは、1on1をやっている人に、適切なフィードバックがないだからと考えています。

面談のフィードバック?

多くの人がそう思うに違いありません。

もう1人、誰かが1on1に参加するの?と思った方もいるかもしれません。いえいえ、そんなことをしたら本音で語り合うなんてできませんよね。

そこで、1on1をモニター、分析してくれるツールがあったら良いな〜、と思っていました。面談するときに、そのアプリを立ち上げておくだけで、面談終了時にいくつかのパラメーターを解析し表示してくれたら、フィードバックになりますよね。声の違いなどから、どちらがどのくらい話をしているかという話の分量、その他を分析し、フィードバックをしてくれるシステムがあればいいと思いませんか?

そうしたらあったんです。偶然セミナーで知りました。実は、「『部下の満足度が高い1on1』実はそれ、間違っているかも!?〜データから見えてくる上司と部下の関係性〜」というタイトルに惹かれて参加しました。だって、満足度ってだめなの〜?って思ったんですよ。

さて、そのアプリとは、(株)シンギュレイトの1on1センサー、Ando-san(あんどうさん)です。名前も、あんどうさん(安藤さん?)って、洒落ていますよね。

ピープルアナリティクスの(株)シンギュレイトのHPはこちら

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例えば、1on1に関して上司・部下双方から話を聞くと、たいていこんな感じになります。

上司は「部下の話をよく聞いています」と言い、一方の部下は「上司ばかり喋って。。。」と思っている。

その齟齬はなかなか改善しません。

満足度を指標にしていると下の図のように、望ましくない1on1のパターンも高い満足度になってしまいませんか?という問題提起から始まりました((株)シンギュレイト社の資料から、了解を得て抜粋)。

でも、このAndo-san(あんどうさん)を使うだけで、実際には「上司ばかりが話しているじゃないか!」というのが、即座に、明確に結果として出てくるわけです。

面談のたびに膨大なデータ分析が出ると、これはこれで読んで消化するのに負担がかかり、行動変容には結びつかなくなってしまいます。

上記のように、ひと目で分かり、変化を感じやすい項目に絞ってレポートが出てくるのもいいですよね((株)シンギュレイト社の資料から、了解を得て抜粋)。

1on1だけに時間をかけていられないのが現場。でも、スキルアップするためにはフィードバックが不可欠。ならば、人間が手間暇かけずに、自動で解析してくれるフィードバックシステムが必要です。

それも、人間ならついつい内容に聞き耳立ててしまったり、相手を評価してしまったりするところ。でも、こういうシステムならば、内容には触れませんし、評価をするわけでもありません。

徐々に、部下の話す分量が増えていくという自分の変化が、数字で現れるのも嬉しいものですよね。

人でないとできなかった人事や面談の場にも、スキルアップするためのテクノロジーが補佐的に導入されるのは素晴らしいことだと思いました。

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産業医として、伝え方コーチとして、毎日たくさんの方の話を聞いてきた経験を元に、「自分が疲れない話の聞き方のポイント」についてまとめた本です。
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特に、身につけるスキルよりも、手放すとうまくいく考え方に多くのページを割いて、わかりやすい事例とともに解説しました。

この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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