初めての後輩の指導で迷ったら

こんにちは。コミュニケーションスキルと自分の強みを活かすことにより、ストレス軽減のサポートを行うストレスマネジメント・コーチの本間季里です。 

最近、若い友人から後輩の指導に悩んでいるという愚痴を聞きました。そこで、自分が同じ立場だったとき、どんなことが嬉しかったのか、どんなことが嫌だったのか聞いてみました。 

嬉しかったのは、褒められたとき、承認されたとき。嫌だったのはちゃぶ台返しのようにいうことがコロコロと変わるとき、チクチクと文句を言われるとき。 

ここまで出てくれば、自分がどういうふうにしたらいいのか、自ずと答えは出てくるかな、と思ったので「では、どんなふうな姿勢で後輩の指導にあたったらいいと思う?」と聞くと、急に厳しい表情になって「できていないところをしっかり指摘して、相手に考えさせる」 

そ、そ〜なんだ、、、、自分がしてもらって嬉しかったことを同じようにすること、されて嫌だったことはしないこと。そうやって良好な人間関係を築き、その土台があるからこその指導、というところには行かないんだ、、、、汗 

考えてみると、私たちは子供の頃からおとなになった現在まで、何かにつけて「できないこと」「至らないこと」「他の人に比べて劣っていること」を指摘され続けています。人は基本的に自分がされたように行動するものなので、「指導=できていないところを鋭く指摘すること」で完結してしまい、その土台となる関係性や、その先の自らチャレンジして成長するためのサポートには、なかなか目が向かないのかなと思います。 

指導を受けたとき、その人とのどんな土台の関係性のうえに嬉しかったことや辛かったことがあったのか振り返ることで、あなたらしい後輩の指導法が浮かび上がってくるのではないでしょうか。 

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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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