こんにちは。コミュニケーションスキルと自分の強みを活かすことにより、ストレス軽減のサポートを行うストレスマネジメント・コーチの本間季里です。
我が家の庭にはレモンの木があります。実はこのレモンの木、Google マップの衛星写真でも認識することができます。この木は、これまで一年おきくらいにたわわに実をつけ、その実は皮が薄く果汁がたっぷりでした。当時私は遠方に住んでいたので、段ボール箱いっぱいに送られてくるレモンは楽しみなものでした。残念なことに、ここ7〜8年は両親が体調を崩して、今までのように手をかけることができなくなったためか、あまり実をつけることもなくなっていました。
私が子供の頃、母がよく、「生き物も植物も人間の足音を聞かせると元気に育つのよ」と言っていましたが、私が少し大きくなると、「その意味はね、足音を聞かせるってことは、毎日生き物や植物のそばに行って覗いて様子を見て、ちょっと気にかけてあげる、ってことなのよ」と説明してくれました。両親が高齢になっても庭に出ているうちはちょこちょこと手をかけてあげていたのに、庭に出られないようになってから手が回らなくなってしまったのでした。そして、私の足音の頻度では愛情不足だったのでしょう。
両親が亡くなり、そこに追い打ちをかけるように昨年の秋の台風の直撃をうけ、レモンの木が倒れてしまいました。ほかにも倒れた木はあったのですが、心が傷んだのはレモンの木。私にとってレモンの木は、家族の記憶の象徴なのだと気づきました。
ダメ元で庭師に木を起こしてもらい、ロープで倒れないようにして様子を見ていましたが、先日青いレモンの実がいくつもなっていることに気づきました。まだまだ小さいのですが、これから黄色になっていくのが楽しみです。蚊に刺されるのが嫌で、夏に庭に出るのは嫌いなのですが、今年は夕方庭にせっせと水撒きをする夏になりそうです。