こんにちは。産業医・伝え方改善コーチの本間季里です。世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方をご提案します。「頭でわかった」ではなく、実際にやれるまでしっかり寄り添います。
以前、友人の一人が百貨店のイベントスペースに出店するというので、もうひとりの友人と出かけていきました。地方都市の百貨店ですが、その街の人、特に一定以上の年齢層の人にとっては「このデパートなら」というようなところでした。さしづめ、訪問するときの手土産に「とらやの羊羹なら」というのと同じかと思います。
私たちが訪ねていった時、友人の店のブースはお客様で賑わっていました。私も新発売の品をいくつか購入し、クレジットカードで支払いをしました。すると、一緒に行った友人がぼそっと「いつまでこういうこと続けているんだろう、、、」と言いました。
彼女が言うには、いま多くの顧客が現金ではなく、クレジットカードを始めとした現金以外の支払いに移行している。というのに、百貨店はいまも、各売り場からクレジットカード決済をする各階一箇所の場所まで店員が走っていき、決済が済むまですごく時間がかかる。ときにはこの決済場所が混んでしまってすごく待たされる。これでは面倒くさくて百貨店で買い物する気にならないよね〜、というのです。せめて各売り場にデバイスを配布して、売り場で支払いを完結できるようにすればいいのに。
全くだ。実際、その時も買い物よりも支払いで待たされている時間のほうが長かった。追加で良さそうなものを見つけた日には、もう嫌になるくらい待たされた。。。店員はひたすら謝っている。。。
百貨店側にも言い分や事情があるのはわかります。でも、それはそちらの事情であって、私達には関係ないことなんですよね〜。
時代に合った販売スタイルにできないから、顧客が減っていく。顧客が減っていくから時代に合った投資ができない、投資をしないから遅れていく、この悪循環なのですね。
これは何も百貨店の話だけではないですよね。常に新しいことを取り入れ変化に対応するために、新しいことを取り入れていくための、自分の中のスペース、余力が必要です。
変化するために、自分の中に自由に対応できる余白を常に作っておくよう意識する。そして、新しいことを取り入れるために、常に小さな規模でいいから自己投資を繰り返していく。そんなところに繋がる話だなと感じました。