話を受け止めるということ:相手を褒めているつもりが、拒絶していることになっている会話

こんにちは。伝え方改善コーチの本間季里です。あなたのコミュニケーションをより良くするために、あなたの性格を変えるのではなく、伝え方を変えるサポートをします。頭でわかった、ではなく、実際にやれるまでしっかり寄り添います。

こんな会話をしたことはありませんか?話を聞きたい!と言われたので、求められるままに話を始めたら、話すそばから「わかる!私なんかね!」と始まって、結局延々と相手の話を聞かされることになる。

あるいは、求められるままに本当のことを言ったのに、「そんなはずないですよ!!ない、ない!今の信じちゃいけませんよ、皆さん。謙遜も謙遜、大謙遜ですからね!!」

こういう会話、よくありますよね。前者は友人同士の気楽さから、後者は本当は相手を褒めているつもりで。どちらも共通しているのは、相手の話を受け止めていないこと。一番目は、相手の話を自分の話の呼び水、前座に使っていること。二番目は、本当のことを話しているのに勝手に事実と違うと決めつけて事実は違うと主張していること。こういう話の展開でも、大抵は相手に話を合わせて表面的には楽しい会話は続いていくことが多いもの。でも、あなたは本当に話を続ける気持ちになりますか?話を受け止めてもらえなければ、それは拒絶と感じます。人は自分の存在を受け止めてほしいもの。話を受け止めるのも、存在を受け止めることの1つです。

へえ、そうなんですね。

へえ、そんな風に考えたのですね。

この一言があるだけで、会話の質は変わります。会話の質が変わるということは、相手との関係性も変わるということ。胸の前で手のひらを開いてボールをふんわりと受け止めるイメージです。受け入れなくても良い。ただ、一度は受け止めて。どうぞお試しあれ。

この記事を書いた人

アバター画像

本間 季里

少人数の会社でも産業医が必要な理由
産業医・伝え方コーチ:本間季里

「社員一人ひとりが健康的に働き、会社が成長していける職場を目指したい」という理念のもと、心身の健康を支える産業医です。

少人数の職場では、産業医のサポートによる健康管理や職場環境の改善が会社の成長に直結します。そこで、従業員50人未満の会社の産業医業務に特に力を入れています。

私の産業医としての強みは、傾聴、質問、わかりやすいアドバイス、的確な判断の4つのアプローチを組み合わせ、経営者と社員の支援を行っています。10年以上の経験を持ち、日立製作所、長崎大学など、幅広い業種で産業医を務めてきました。

企業規模に関わらず、経営者が経営に専念でき、社員が心身ともに健康で働ける職場の実現を目指します。

資格:日本医師会認定産業医・医学博士
アサーティブジャパン会員トレーナー
コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup社認定ストレングス・コーチ

詳しくはこちらのプロフィールをご覧ください。