まずは率直に自分の100%の要望を伝える

皆さんはこんなことありませんか?実は私はよくあります。

「普段ほとんど話をする機会がない部署の人とせっかく話をするんだから、ざっくばらんに話をしたい。だから1時間位は時間がほしい」と本音ではそう思っているのに、「30分でいいですよね」と言われると・・・「(ああ、一時間ほしいんだけれどなぁ)そうですね。それでお願いします」・・・

こんにちは。産業医・伝え方コーチの本間季里です。世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかでも協調していくための伝え方をご提案します。「頭でわかった」ではなく、実際にやれることを目指します。

他にも

●本当は毎回ゴミ出しをやって欲しいのに、激しい反論が来ると嫌だなと思って「週に一回はお願い」と言ってしまってずっと後悔している。

●本当はパフェだけでなくパンケーキも頼みたかったのに「ええ!そんなに食べるのぉ!」と言われそうでパフェだけにして後悔した。

●本当は一番スペックが高いルンバが欲しかったのに「そんな高いの買ってどうすんの?」と反対されそうで、ついつい真ん中のスペックのものに妥協してしまった。結局色々自動でやれずいちいち自分で設定しなくてはならなくて、ずっと後悔している。

こういうこと、日常でたくさんありますよね。

じつはこれ、自分の要望を言う前からディスカウントしているんです。

どうせ言ったところで、こんな反論がくるに違いない。

どうせ言ったって断られるに違いない。

どうせ言ったって・・・・

相手がどう受け止めて、どういう判断をするかは相手にしかわかりません。決してあなたにはわからないこと。わからないことを事前にあれこれと推測して、あらかじめ要望を勝手にディスカウントしてしまうのはとても残念なことです。

まずは相手に、自分の100%の要望を静かに伝えてみましょう。

もし相手が難色を示したら、そこからがコミュニケーションです。相手の事情を聞き、自分の気持ちを伝え、お互いに了解できる部分を探しましょう。

もし言いにくかったら、「もし可能なら」「もしお願いできるなら」と枕詞をつけて自分の気持ちを伝えてみたらどうでしょう。

伝え方に興味がある方はぜひ、ご登録ください。読むだけで、伝え方に関する視点が増え、知らず知らずのうちにあなたの伝え方が変わっていきます。

産業医・伝え方改善コーチ・本間季里のメールマガジン

キンドル出版しました

産業医として、伝え方コーチとして、毎日たくさんの方の話を聞いてきた経験を元に、「自分が疲れない話の聞き方のポイント」についてまとめた本です。
相手の役に立ち、親身に寄り添うことで、温かい関係性を作りながらも自分が疲れずに関わっていくためのコツが書かれています。
特に、身につけるスキルよりも、手放すとうまくいく考え方に多くのページを割いて、わかりやすい事例とともに解説しました。

この記事を書いた人

アバター画像

本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

詳しくはこちらのプロフィールをご覧ください。