昔より仕事のスピードが高まったからこそ休養が必要なのです。

私が社会に出た30年ほど前は、まだまだファックスも一般的ではありませんでした。もちろん、メールもインターネットもクラウドもありません。地球の裏側の人に問い合わせや、依頼事項があるときには、手紙がメインでした。

手紙を書く〜航空便で郵送する〜相手に届く〜相手がそれを読み資料などを用意する〜そしてまた返事を書き、航空便で返信が届く。通常往復に2週間ぐらいはかかります。したがって、相手に行った依頼の手紙を書いたら、2週間ほど相手からの返事を待つしかありません。

一方、今は書類もクラウドで保存ができます。
相手に依頼のメールを送る〜瞬時に先方に届く〜相手がすぐに返信すると、早ければ1〜2分で地球の裏側から必要な資料とともに返事が届いてしまうということになります。返信が1分後に届いてしまうとなれば、それに対して次の行動を起こさなければなりません。2週間と1分、この圧倒的な違いは、比べるまでもないことです。従って30年前に、いくつかの仕事を並行してやっていたとしてもそれぞれの仕事のスピードや反応時間が現代に比べ、非常に長かったといえるでしょう。それに対して今は、いくつものことをやりながら、それぞれの仕事の反応時間が非常に短くなってるのです。直ぐに返事が来るから、次の行動を起こさねばならない、という重圧は、非常にストレスになることでしょう。だからこそ、30年前と同じ時間仕事をしているとすれば、その密度と感じる重圧は非常に高くなります。疲労も蓄積するでしょう。したがって、以前よりも多くの休養をとらないといけないということになります。それだけ現代のビジネスパーソンは、疲労が蓄積しやすい環境にあるということが言えるのではないでしょうか。

いい仕事を続けるためにも十分ある休養を!!

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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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