「困ったひと」を変えることはできないが、「困ったこと」は改善できるー困ったことを解決するためには、「ひと」ではなくて「こと」に焦点を当てる。

家庭でも職場でも、友人との間でも、親族間でも、いつでも困ったことは持ち上がるものです。

何度注意してもルールを守らない年上のベテラン社員、平気でドタキャンする友人、、、そういう困ったことを解決したいとき、ついつい困ったことを引き起こす「ひと」にフォーカスしていませんか?

「どうして(あなたは)何度も注意しているのに、ルールを守ってくれないのかしら?」
「Aちゃん(は)、平気でドタキャンするよね!」

この場合の主語は「あなた」。主語が「あなた」だと、なにか責めている感じに聞こえませんか?ついでに「あなた」は責められて心を開くどころか、防衛的になって心を閉ざしてしまう。問題が解決するどころか膠着してしまいます。

そんなとき、視点をちょっとずらして「こと」に着目してみましょう。ベテラン社員がルールを守らないことで起きている困ったことを提示して、その解決を一緒に考えるというスタンスに、友人が頻繁にドタキャンすることで起きている困ったことを提示して、どうしたらこの困ったことを回避できるのか、一緒に考えるスタンスに立つのです。「ひと」に着目せず、「こと」に着目すると
1)困った相手から視点がずれるので、一呼吸おいて落ち着くことができる。
2)相手も自分が責められるわけではないので、防衛的にならず落ち着いて対応できる。
3)その結果、問題を解決してより良い関係になるという、同じ方向を向いてコミュニケーションができる。

私達はついつい目の前のことに飛びついてしまいがちですが、中長期的視野に立ってより良い人間関係を築けるコミュニケーションの方法を考えることが大切かなと思います。

この記事を書いた人

本間 季里

本間 季里

企業、個人へのストレスマネジメントを行っている本間 季里です。小児科臨床医、免疫学の基礎研究者として合計26年、その後、新しい大学院教育の立ち上げなどに従事した間に、ストレスマネジメントの重要性を感じました。そこで、カウンセリング、コーチング、個人並びに企業への研修などを通じて、ストレスマネジメントを直接お伝えすべく、2017年1月にフリーランスとして独立しました。詳しくはこちらのプロフィールをご覧ください。