「困ったひと」を変えることはできないが、「困ったこと」は改善できるー困ったことを解決するためには、「ひと」ではなくて「こと」に焦点を当てる。

家庭でも職場でも、友人との間でも、親族間でも、いつでも困ったことは持ち上がるものです。

何度注意してもルールを守らない年上のベテラン社員、平気でドタキャンする友人、、、そういう困ったことを解決したいとき、ついつい困ったことを引き起こす「ひと」にフォーカスしていませんか?

「どうして(あなたは)何度も注意しているのに、ルールを守ってくれないのかしら?」
「Aちゃん(は)、平気でドタキャンするよね!」

この場合の主語は「あなた」。主語が「あなた」だと、なにか責めている感じに聞こえませんか?ついでに「あなた」は責められて心を開くどころか、防衛的になって心を閉ざしてしまう。問題が解決するどころか膠着してしまいます。

そんなとき、視点をちょっとずらして「こと」に着目してみましょう。ベテラン社員がルールを守らないことで起きている困ったことを提示して、その解決を一緒に考えるというスタンスに、友人が頻繁にドタキャンすることで起きている困ったことを提示して、どうしたらこの困ったことを回避できるのか、一緒に考えるスタンスに立つのです。「ひと」に着目せず、「こと」に着目すると
1)困った相手から視点がずれるので、一呼吸おいて落ち着くことができる。
2)相手も自分が責められるわけではないので、防衛的にならず落ち着いて対応できる。
3)その結果、問題を解決してより良い関係になるという、同じ方向を向いてコミュニケーションができる。

私達はついつい目の前のことに飛びついてしまいがちですが、中長期的視野に立ってより良い人間関係を築けるコミュニケーションの方法を考えることが大切かなと思います。

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本間 季里

少人数の会社でも産業医が必要な理由
産業医・伝え方コーチ:本間季里

「社員一人ひとりが健康的に働き、会社が成長していける職場を目指したい」という理念のもと、心身の健康を支える産業医です。

少人数の職場では、産業医のサポートによる健康管理や職場環境の改善が会社の成長に直結します。そこで、従業員50人未満の会社の産業医業務に特に力を入れています。

私の産業医としての強みは、傾聴、質問、わかりやすいアドバイス、的確な判断の4つのアプローチを組み合わせ、経営者と社員の支援を行っています。10年以上の経験を持ち、日立製作所、長崎大学など、幅広い業種で産業医を務めてきました。

企業規模に関わらず、経営者が経営に専念でき、社員が心身ともに健康で働ける職場の実現を目指します。

資格:日本医師会認定産業医・医学博士
アサーティブジャパン会員トレーナー
コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup社認定ストレングス・コーチ

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