アサーティブとの出会い:新しい扉を開けた日

こんにちは。伝え方改善コーチの本間季里です。あなたのコミュニケーションをより良くするために、あなたの性格を変えるのではなく、伝え方を変えるサポートをします。頭でわかった、ではなく、実際にやれるまでしっかり寄り添います。

私は10年ほど前から5〜6年かけて、アサーティブなコミュニケーションのトレーニングを積んできました。そこで学んだことが、私の伝え方改善コーチングの基礎となっています。惹きつけられたのは「性格は変えなくていいけれど、伝え方は変えられるよね」「湧いてきた感情は否定したり押し殺したりする必要はない。でも、相手にそれを伝えるのか、伝えないのか?伝えるならどう伝えるかは自分で決められるよね」「自分に自分の事情や言い分があるけれど、相手には相手の事情があるよね」ということを、講座の中で繰り返し繰り返し感じることができたからです。講座では、頼む、断る、批判に対処する、など具体的なテーマがあるのですが、それらの根底に流れているマインドの部分は共通しています。

以前の私は「正しいことを言えば、わかってもらえるはず」「正しいことなんだから、1回伝えて受け入れられなきゃおかしい」、心のどこかでそう思っていました。でも、現実には、自分も含めて「人は受け取りたいことだけを、受け取りたい形でしか受け取らない」生き物ですよね。ですから、一回でわかってもらえるはず!というトーンで自分の正しいと思っている主張を相手にぶつけても、なかなか相手に受け取ってもらえないことばかりでした。その都度、友人に「私の言っていること間違ってないよね」と愚痴を漏らす毎日でした。私の言っていること、していることは正しい、と承認してほしかったのだと今では思います。友人たちは、「間違ってはいないよ。」と受け止めてくれましたが、それでも現実は何も変わりません。私の日々の不満は解消されないまま、いつも不満の固まりでした。

ある日、いつものように不満を述べ立てていたとき、「あなたの言っていることは間違ってはいない。でも、それをアサーティブに言えたら良いのにね」と相手が言いました。初めて聞く言葉だったので、後でネットでアサーティブを検索しまくりました。それが「アサーティブ」との出会いでした。

アサーティブとは自他尊重のコミュニケーション、自分も相手も大切にするコミュニケーションと言われても、当時、「相手を(そして自分も)大切にしているつもり」の私には今ひとつピンときませんでした。そこで、当時働いていた大学で開くセミナー講師として、NPO法人アサーティブジャパンの森田汐生さんを招いて、アサーティブに関するセミナーを開きました。その時に、デモンストレーションを見て「アサーティブの持つちからは大きい」と感じ、その後、5〜6年かけてアサーティブなコミュニケーションを本格的に学び始めたのでした。あの日、友人の「あなたの言っていることは間違っていない。でも、それをアサーティブに言えたら良いのにね」ということばが、私に新しい扉を引き寄せたのでした。

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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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