身近な人に要望を伝えるとき気をつけたいこと

こんにちは。コミュニケーションスキルと自分の強みを活かすことにより、ストレス軽減のサポートを行うストレスマネジメント・コーチの本間季里です。 

身近な人についつい文句(要望)を言いたくなることって多いですよね。パートナーに「ごみ捨ては忘れずにやって!」、子供に「宿題は言われる前にやりなさい」、上司に「意味のない朝令暮改はやめて!」、両親に「私のやることに口出しするの、勘弁して」などなど。 

一言言った途端に、 

「そういえば、あなたときたら先週も先月も、先々月も去年も、ゴミ出し忘れたわよね💢」 

「大体、あなたは先週も先月も宿題やらなかったし!そうだ、それだけじゃない!夏休みも、春休みも、冬休みの宿題も、いわなきゃやらなかったわよねっ💢」 

「言いたくはないんですが、先週の会議でも先月の会議でも、言ったそばからころころ言うこと変わって、私たちすごく迷惑したんですっ。そう、去年だって、、、💢(周囲に必死に止められる)」 

「お父さんもお母さんも、心配してくれる気持ちはありがたいけど、私の子育てに口を出すのやめて!大体、妊娠中もあれしろ、これするなって色々言ったし、結婚のときも口出しすごかったし、そうだ!会社のこともあれこれ指図してたよね!大学受験のときも、中学受験のときだって、、、💢」 

こうなるともう感情が制御できなくなってしまいます。相手もそんな昔のことまで持ち出されて、カッチーン!!ときて、激しい口撃の応酬、、、だけなら良いけど、心のシャッターをガッシャーンと閉じてしまって、天の岩戸に隠れた天照大神状態に。 

その結果は、求めていた通りの方向に進むでしょうか?パートナーはゴミ出しを忘れずにやってくれるようになり、子供は宿題をさっさとやり、上司は一貫した物言いになり、両親は口出しを控えてくれるようになるでしょうか?結果は真逆です。はじめの一言を聞いたときには、「そうだよな、気をつけよう」「宿題やらなきゃ」と思っていたかもしれない人も、しつこく昔のことまで持ち出されて「なんだよ💢、やってられるかっ」ということになってしまいます。 

では、こんなときはどう心がけるといいでしょう。今、目の前のことだけに話を絞りましょう。「ゴミお願いね」「宿題は済ませた?」そして、きっぱりと言い、さっと切り上げることです。(自分の)次の言葉が出る前に、爽やかにさっと切り上げる。難しいことですが、自分の選択肢の中にこういう方法があると、自分も感情が大きく揺れ動いて疲れ果てることが少なくなることでしょう。 

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本間 季里

少人数の会社でも産業医が必要な理由
産業医・伝え方コーチ:本間季里

「社員一人ひとりが健康的に働き、会社が成長していける職場を目指したい」という理念のもと、心身の健康を支える産業医です。

少人数の職場では、産業医のサポートによる健康管理や職場環境の改善が会社の成長に直結します。そこで、従業員50人未満の会社の産業医業務に特に力を入れています。

私の産業医としての強みは、傾聴、質問、わかりやすいアドバイス、的確な判断の4つのアプローチを組み合わせ、経営者と社員の支援を行っています。10年以上の経験を持ち、日立製作所、長崎大学など、幅広い業種で産業医を務めてきました。

企業規模に関わらず、経営者が経営に専念でき、社員が心身ともに健康で働ける職場の実現を目指します。

資格:日本医師会認定産業医・医学博士
アサーティブジャパン会員トレーナー
コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup社認定ストレングス・コーチ

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