ものの見せ方:秋の風物詩・真っ赤なコキアを見て考えたこと

産業医・伝え方コーチの本間季里です。 産業医歴9年、延べ4000人のお悩み解決実績。 脳科学と心理学をベースにしたコーチングで「あなたの目指すゴール」へ最速でお連れします!

あなたは自分の良さや能力が、周りの人に上手く伝わらないと感じたことはありませんか?または、自分が思っているのと違う印象を持たれてしまったと感じたことはありませんか?実は、多くの人がこの問題で悩んでいるのです。

真っ赤なコキアを見に行きました

秋の三連休の一日、私はひたち海浜公園へ真っ赤に色づいたコキアを見に行きました。

茨城県にあるひたち海浜公園は、初夏にはブルーと白の花びらがゆらゆらと揺れるネモフィラ、秋には真っ赤なコキアで有名な場所です。

以前、ニュースで見た、丘が真っ赤になっている映像に惹かれ、沢山の人で賑わっているひたち海浜公園へ車を飛ばして出かけました。

コキアって何が色づいているのか?

私はコキアははじめから赤いのだと思い込んでいたら、友人が紅葉するんだと教えてくれました。

実際に目にしたコキアはまだ完全には赤くなっていませんでした。緑の部分もあり、また全体が緑色のものもありました。要するに、まだ時期的には早かったということでしょう。

紅葉ということばからは、葉っぱが赤く色づくイメージがありますよね。ところが眼の前のコキアは、全体の形はまあるく、そして赤く色づいているのですが、葉っぱというより実のような、小さな花のようなものがたくさんついています。

コキアをぐぐってみたら

一体、なにが赤くなるんだ?どこの部分が赤くなっているんだ?と、友人と私はその場でググってみましたよ。←やっぱり便利な世の中だ!

すると!!コキアは、別名ホウキグサホウキギとも呼ばれる植物だというじゃありませんか。ホウキグサ??昔、畳の部屋を履いていた箒?あれの原料?

いやいや、確かに茎の部分は昔懐かしい箒だわ・・・箒には確かにこんな小さな実のようなものがところどころついていたよな。

加えて食用のものは、実の部分を加工して「とんぶり」として食べることができるというじゃありませんか。もう、最近では殆ど聞かなくなった「とんぶり」・・・

そうか、眼の前のものは食用じゃないかもしれないが、昭和を感じるほうき、とんぶり、それがこのコキアだったのか・・・

見せ方によって印象は全然変わってくる

秋になると緑色だった葉、茎、花?が徐々に赤く色づき、まるで赤い綿菓子のような丸い形になるコキア。その姿は可愛らしく、丘一面がコキアで真っ赤になる様は圧巻で、多くの人々を魅了しています。

でも、申し訳ないが「茎はほうき、実はとんぶりにもなるホウキグサが丘一面に真っ赤に!」と言われたら、こんなに大挙して人々が押しかけるだろうか?

同じものを伝えるなら、コキアが丘一面に真っ赤に!と言われたほうが印象に残る。

これは、言葉や表現が持つイメージや連想の力によるものですよね。

何が違うのか?

「コキア」という言葉には exotic で美しいイメージがあります。一方、「ほうき草」には日常的で特別感のないイメージがあります。

この違いが、私たちの心理に大きな影響を与えるのではないでしょうか。

同じものでも、見せ方や表現の仕方で受け取る印象が大きく変わる。

例えば、

「ひたち海浜公園のコキアが赤く色づきました」と言われるのと、

「ひたち海浜公園のほうき草が赤くなりました」では、同じ植物を指しているのに、受ける印象が全く違いますよね。

さらに、コキアの実は「とんぶり」として食用にもなるという事実を知ると、また違った印象を受けます。

同じ植物でも、観賞用の美しい景色として見せるか、実用的な食材として見せるかで、全く異なる魅力を引き出すことができるのです。

どういう場面で誰に向かって説明をするのか、というTPOによって使い分けをすると、より効果的で、特徴が際立ちますよね。

プレゼンや自分の見せ方にも通じるものがある

あなたは自分の良さや能力が、周りの人に上手く伝わらないと感じたことはありませんか?

または、自分が思っているのと違う印象を持たれてしまったと感じたことはありませんか?

実は、これはよく聞くお悩み。

●誤解されやすいんです。

●わかってもらえないんです。

悲しいですよね。何を隠そう、私もずっとそうでした。

もちろん全部ではありませんが、その一つがこの見せ方にあるのではないでしょうか?

少なくとも、その可能性を振り返ってみても良いのかなと思いました。

効果的な見せ方のための5つのポイント

1. 複数の視点でものごとを見る:一つの事実でも、様々な切り口があります。状況に応じて最適な見せ方を選択することが大切ですよね。

2. 対象の魅力的な側面を強調する:コキアの赤い美しさを強調するか、実用性を強調するかで、同じものでも全く違う印象になりますね。

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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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