【自己表現】見せ方で変わる印象 〜コキア観賞から学んだ効果的なヒント〜

産業医・伝え方コーチの本間季里です。

あなたは自分の良さが、周りの人に上手く伝わらないと感じたことはありませんか?または、自分が思っているのと違う印象を持たれてしまったと感じたことはありませんか?実は、多くの人がこの問題で悩んでいるのです。

真っ赤なコキア

秋の三連休の一日、私はひたち海浜公園へ真っ赤に色づいたコキアを見に行きました。

茨城県にあるひたち海浜公園は、初夏にはブルーと白の花びらがゆらゆらと揺れるネモフィラ、秋には真っ赤なコキアで有名な場所です。

以前ニュースで見た、丘が真っ赤になっている映像に惹かれ、沢山の人で賑わっているひたち海浜公園へ車を飛ばして出かけました。

何が赤くなる?

私はコキアははじめから赤いのだと思い込んでいたら、友人が紅葉するんだと教えてくれました。

実際に目にしたコキアはまだ完全には赤くなっていませんでした。緑の部分もあり、また全体が緑色のものもありました。要するに、まだ時期的には早かったということでしょう。

紅葉ということばからは、葉っぱが赤く色づくイメージがありますよね。ところが眼の前のコキアは、全体の形はまあるく、そして赤く色づいているのですが、葉っぱというより実のような、小さな花のようなものがたくさんついています。

ぐぐってみたら

一体、なにが赤くなるんだ?どこの部分が赤くなっているんだ?と、友人と私はその場でググってみましたよ。←やっぱり便利な世の中だ!

すると!!コキアは、別名ホウキグサホウキギとも呼ばれる植物だというじゃありませんか。ホウキグサ??昔、畳の部屋を履いていた箒?あれの原料?

いやいや、確かに茎の部分は昔懐かしい箒だわ・・・箒には確かにこんな小さな実のようなものがところどころついていたよな。

加えて食用のものは、実の部分を加工して「とんぶり」として食べることができるというじゃありませんか。もう、最近では殆ど聞かなくなった「とんぶり」・・・

そうか、眼の前のものは食用じゃないかもしれないが、昭和を感じるほうき、とんぶり、それがこのコキアだったのか・・・

見せ方によって印象は全然変わってくる

秋になると緑色だった葉、茎、花?が徐々に赤く色づき、まるで赤い綿菓子のような丸い形になるコキア。その姿は可愛らしく、丘一面がコキアで真っ赤になる様は圧巻で、多くの人々を魅了しています。

でも、申し訳ないが「茎はほうき、実はとんぶりにもなるホウキグサが丘一面に真っ赤に!」と言われたら、こんなに大挙して人々が押しかけるだろうか?

同じものを伝えるなら、コキアが丘一面に真っ赤に!と言われたほうが印象に残る。

これは、言葉や表現が持つイメージや連想の力によるものですよね。

何が違うのか?

「コキア」という言葉には exotic で美しいイメージがあります。一方、「ほうき草」には日常的で特別感のないイメージがあります。

この違いが、私たちの心理に大きな影響を与えるのではないでしょうか。

同じものでも、見せ方や表現の仕方で受け取る印象が大きく変わる。

例えば、

「ひたち海浜公園のコキアが赤く色づきました」と言われるのと、

「ひたち海浜公園のほうき草が赤くなりました」では、同じ植物を指しているのに、受ける印象が全く違いますよね。

さらに、コキアの実は「とんぶり」として食用にもなるという事実を知ると、また違った印象を受けます。

同じ植物でも、観賞用の美しい景色として見せるか、実用的な食材として見せるかで、全く異なる魅力を引き出すことができるのです。

どういう場面で誰に向かって説明をするのか、というTPOによって使い分けをすると、より効果的で、特徴が際立ちますよね。

プレゼンや自分の見せ方にも通じるものがある

あなたは自分の良さや能力が、周りの人に上手く伝わらないと感じたことはありませんか?

または、自分が思っているのと違う印象を持たれてしまったと感じたことはありませんか?

実は、これはよく聞くお悩み。

●誤解されやすいんです。

●わかってもらえないんです。

悲しいですよね。何を隠そう、私もずっとそうでした。

もちろん全部ではありませんが、その一つがこの見せ方にあるのではないでしょうか?

少なくとも、その可能性を振り返ってみても良いのかなと思いました。

効果的な見せ方のための5つのポイント

1. 複数の視点でものごとを見る:一つの事実でも、様々な切り口があります。状況に応じて最適な見せ方を選択することが大切ですよね。

2. 対象の魅力的な側面を強調する:コキアの赤い美しさを強調するか、実用性を強調するかで、同じものでも全く違う印象になりますね。

3. 場面に応じた自己表現を意識する:家庭、職場、お客様との対応など、場面によって適切な自己表現は変わります。TPOに合わせた見せ方が大切ですよね。だって、だれでもたくさんの側面を持っているはずだから。

4. 他者からのフィードバックを大切にする:だれでも自分では気づかない一面があります。他人からの意見や感想を積極的に取り入れ、自己理解を深める。そして、より適切な見せ方ができているか、フィードバックをもらうといいですよね。

5. 定期的な自己振り返りを行う:過去の経験を振り返り、自分の言動や印象について客観的に分析する習慣をつける。

見せ方の工夫を考えた一日

ただ純粋にコキア楽しむだけのはずの休日でした。でも今回、とても大切な気づきが得られました。

ものごとの見せ方、表現の仕方、そして自己表現の方法によって、同じ事実でも良くも悪くも全く違う印象を与えることができる。

それには他者からのフィードバックが重要。

自分のことってわかっているようで、客観的な視点って持ちにくいですからね。

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この記事を書いた人

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本間 季里

少人数の会社でも産業医が必要な理由
産業医・伝え方コーチ:本間季里

「社員一人ひとりが健康的に働き、会社が成長していける職場を目指したい」という理念のもと、心身の健康を支える産業医です。

少人数の職場では、産業医のサポートによる健康管理や職場環境の改善が会社の成長に直結します。そこで、従業員50人未満の会社の産業医業務に特に力を入れています。

私の産業医としての強みは、傾聴、質問、わかりやすいアドバイス、的確な判断の4つのアプローチを組み合わせ、経営者と社員の支援を行っています。10年以上の経験を持ち、日立製作所、長崎大学など、幅広い業種で産業医を務めてきました。

企業規模に関わらず、経営者が経営に専念でき、社員が心身ともに健康で働ける職場の実現を目指します。

資格:日本医師会認定産業医・医学博士
アサーティブジャパン会員トレーナー
コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup社認定ストレングス・コーチ

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