「遅刻が多いんです。報告・連絡・相談もない。頼んだ仕事も、なんだか的はずれで」
職場の上長さんから、こんな相談を受けることがあります。人事からも「心身の不調が背景にあるのではないか、一度面談をしてもらえませんか」と依頼が来る。あなたの職場にも、そんな「困った人」、いませんか?
会ってみると、本人もとても困っている
そこで、ご本人と面談室でお話をします。
正直に言えば、「え、何か問題でも?」とけろけろしている方も、いないわけではありません。でも、すごく少ない。
圧倒的に多いのは、こういう戸惑いです。
「なぜ叱られるのか、わからないんです」
「どう改善したらいいのかも、わからなくて」
遅刻をしたくてしているわけでも、報連相をわざと飛ばしているわけでもない。的はずれな成果物を出したときも、ご本人としては一生懸命やっている。それなのに、なぜか怒られる。
だんだん上司の顔を見るのが怖くなり、報告はもっと遅くなる。──こうして悪循環が回っていきます。
「困った人」は、「困っているひと」とも言える
つまり、こういうことなんですね。
「困った人」は、たいてい「困っているひと」でもある。
職場で「あの人、困ったなあ」と思われている方は、ご本人的には人の迷惑顧みず「るんるん」と仕事をしているわけではないのです。
だから職場は我慢しろ、と言っているのではありません。就業規則に反する範疇ならば人事労務にまずは相談だけでもしてみましょう。当事者になると、「人事労務に相談する」ということすら思い浮かばないものですから。
一人で抱えると、全体像が見えなくなる
私自身の体験で言うと、高齢の母親が体調を崩したとき、一人でアタフタしていました。
知人に「お父さんにはケアマネージャーがついているんだから、その人に相談してみたら?」と言われて、初めてその事実に気づいたということがあります。
相談してみて、本当にホッとしました。一人で背負い込んでいた荷物を、誰かと一緒に持ってもらっている、そんな感じの安心感でした。
困っているとき、人は視野が狭くなります。それは上司であるあなたも、当のご本人も、同じなんですね。
まずは声をかけて誰かにつなぐ
上司がすべきことは、当人に声をかけて、誰かにつなぐこと。誰かとは、あなたの上司、人事・総務の担当者、産業医や産業保健師など。
当人に声をかけるときには「なぜできないか」ではなく、何が問題で、どうなると良いのかを具体的に伝えましょう。
そしてつまずいているところを明らかにする質問をしてみてください。
こういう、職場で役立つコミュニケーションの事例をメルマガで読みたいと思った方は、下段の子ども社長をクリックしてメルマガに登録を!


