メンタル不調の早期対応は「才能」ではなく「手順」 〜東京商工会議所荒川支部セミナーに登壇しました〜

10月8日(木)、東京商工会議所荒川支部主催オンラインセミナー「産業医が教える 現場で使える メンタル不調の早期対応」に登壇しました。

「メンタルヘルスのテーマは大事だとは思うんですが、なかなか人が集まらないんですよね」という話もある中、お申込み70名、当日ご参加51名という大盛況。画面に並んだたくさんのお名前を見て、思わず胸が熱くなりました。

対象は、人事部も産業医もいない、少人数の企業の経営者さんや現場のリーダーさんです。2時間で、こんなお話をしました。

まずは「気づく」ためのポイント

メンタル不調への対応は、まず「あれ?」と気づくところから始まります。
とはいえ、「なんとなく元気がない気がする」だけでは、声をかけていいものか迷いますよね。

そこで、メンタルヘルス不調かも、と気づくためのポイントを3つに分けてお伝えしました。どこを見ればいいのかがわかると、「気のせいかな」で見過ごしてしまうことがぐっと減ります。

気づいたら、どう対応する?

次は、気づいたあとの対応です。
どう声をかけたら良いのか。

「何か心配事でもあるの?」といきなり核心に入ると、相手は身構えてしまいます。気持ちではなく、睡眠や食欲、遅刻といった**「見えていること」から聞く**のがおすすめなんですね。たとえば「大丈夫?」ではなく「最近、眠れてる?」。これだけで、相手はぐっと答えやすくなります。

それでも「大丈夫です」と言われてしまったら、どうしたら良いのか。
声をかけた側は、ここで止まってしまいがちです。「本人が大丈夫と言うなら・・・」と引き下がっていいのか、もう一押しするべきなのか。

こうした場面ごとに、明日から使える具体的なポイントをお伝えしました。

「そんなつもりはなかったのに」のハラスメント

そして、メンタルヘルス不調の背景にとても多いのが、そのつもりはないのにハラスメントになってしまっているケースです。

指導のつもりだった。励ましのつもりだった。冗談のつもりだった。
でも、受け取った側にとっては違った・・・。

あなたにも、心当たりはありませんか?
ここでは具体的な事例をいくつも挙げながら、どこで行き違いが起きているのか、どう対応したら良いのかをお話ししました。

質問もたくさん出て、盛り上がりました

最後の質疑応答では、次々と質問が届きました。

「相談窓口の担当として話を聞いていると、疲れを感じるときがある。ストレスコーピングとして普段から気をつけることは?」 「受診をすすめたときに『大丈夫』と断られたらどうしたら良い?」 「病院や産業医につないだあと、どこまで、どんなふうに関わったら良い?」

どれも的を射たものばかり。セミナー中に話しきれなかった部分を補ってくださる質問に、画面の前で何度もうなずいていました。

皆さんとても真剣だからこそ、お悩みも多いんですね。
メンタル不調の対応は、才能ではなくて手順です。手順を知っていれば、誰でもできるんです。

ご参加くださった皆さま、そして東京商工会議所荒川支部の皆さま、本当にありがとうございました。

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この記事を書いた人

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本間 季里

少人数の会社でも産業医が必要な理由
産業医・伝え方コーチ:本間季里

「社員一人ひとりが健康的に働き、会社が成長していける職場を目指したい」という理念のもと、心身の健康を支える産業医です。

少人数の職場では、産業医のサポートによる健康管理や職場環境の改善が会社の成長に直結します。そこで、従業員50人未満の会社の産業医業務に特に力を入れています。

私の産業医としての強みは、傾聴、質問、わかりやすいアドバイス、的確な判断の4つのアプローチを組み合わせ、経営者と社員の支援を行っています。10年以上の経験を持ち、日立製作所、長崎大学など、幅広い業種で産業医を務めてきました。

企業規模に関わらず、経営者が経営に専念でき、社員が心身ともに健康で働ける職場の実現を目指します。

資格:日本医師会認定産業医・医学博士
アサーティブジャパン会員トレーナー
コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup社認定ストレングス・コーチ

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