世界人権デーに思う

こんにちは。コミュニケーションスキルと自分の強みを活かすことにより、ストレス軽減のサポートを行うストレスマネジメント・コーチの本間季里です。 

もう過ぎてしまいましたが、12月10日は世界人権デーです。 

毎年、色々なひとが、いろいろな立場でメッセージをだしています。私は機会があれば、会社などの組織の長が出すメッセージになるべく目を通すようにしています。それもかなり舐めるように読みます。ふたつの視点に着目しているからです。 

ひとつは、自社の利益のために人権侵害を犯していないか十分配慮すべし、という点です。ある製品を生産する過程で誰かの人権を侵害していないか、例えば児童労働や信じられないほどの低賃金で働かされている劣悪な環境に見て見ぬ振りをし、その結果安価で得られた原料などを使って安価な製品を売ってはいないか?そういう点にも一人ひとりが社員として十分配慮しようということです。これは大変大切な視点で、「知らなかったでは済まされないよ。」という自覚を持とうと、大抵のメッセージで述べられています。 

もう一つは、自分の隣で働く人の人権が侵害されていないか、留意しよう、という視点です。隣の人がハラスメントで体調を崩していないか?業務負荷で体調を崩していないか?上司の理不尽な指示に押しつぶされていないか? 

こちらの視点はハラスメントをいかになくし、職場の雰囲気を明るいものにするかという観点で非常に重要です。遠くの人のことまで気を配れとは言いません。あなたの隣の人の人権が踏みにじられていないか、一人ひとりが気を配るだけで空気は変わっていきます。 

私達は遠くに目をやることはあっても、目の前の人のことはついつい見過ごしがち。隣の人の人権に目を向けてみませんか? 

残念なことにこちらの視点から語られる経営者のメッセージはあまり見かけません。組織のトップがこういう視点を持っているかどうかは、組織文化に大きく影響することなのではないでしょうか? 

この記事を書いた人

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本間 季里

少人数の会社でも産業医が必要な理由
産業医・伝え方コーチ:本間季里

「社員一人ひとりが健康的に働き、会社が成長していける職場を目指したい」という理念のもと、心身の健康を支える産業医です。

少人数の職場では、産業医のサポートによる健康管理や職場環境の改善が会社の成長に直結します。そこで、従業員50人未満の会社の産業医業務に特に力を入れています。

私の産業医としての強みは、傾聴、質問、わかりやすいアドバイス、的確な判断の4つのアプローチを組み合わせ、経営者と社員の支援を行っています。10年以上の経験を持ち、日立製作所、長崎大学など、幅広い業種で産業医を務めてきました。

企業規模に関わらず、経営者が経営に専念でき、社員が心身ともに健康で働ける職場の実現を目指します。

資格:日本医師会認定産業医・医学博士
アサーティブジャパン会員トレーナー
コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup社認定ストレングス・コーチ

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