草取りという瞑想

こんにちは。伝え方改善コーチの本間季里です。あなたのコミュニケーションをより良くするために、あなたの性格を変えるのではなく、伝え方を変えるサポートをします。頭でわかった、ではなく、実際にやれるまでしっかり寄り添います。

10数年ほど前、仕事でストレスがたまると、部屋中の玉ねぎをかき集めて、黙々とみじん切りをしていました。山のような玉ねぎのみじん切りができると、今度は黙々とそれらを飴色になるまで炒めてストックをしたものでした。単純作業に没頭することでストレスがリリースされて行くような感覚を味わっていました。

自宅の内装と庭のリフォームが終わり、新たな生活が始まって2ヶ月ほど経ちました。庭が以前のように雑草だらけにならないように、冬のうちに手入れをしておかないと、という気になって、一ヶ月ほど前から一日の予定の中に「草取り」という時間を作るようにしています。これは庭の雑草取りを生活の中で習慣化させたいという気持ちもあったから。最初のうちは「どれが雑草?」という感じでなかなか進みませんでしたが、数日経ったある日、ふと気づくと黙々と雑草を抜いている自分に気づきました。「あれ?この感覚、何かに似ていない?」と思い出したのが、冒頭の玉ねぎのみじん切りと飴色の玉ねぎ作り。ああ、あの感覚によく似ている!そうか、雑草取りも単純作業だけど、没頭して集中できるんだな、とわかりました。

今、この瞬間にしていることに集中すること。これって、マインドフルネスじゃないですか!そういえば、伊豆高原のやすらぎの里でファスティングをしていたとき、「食べる瞑想」という時間があったっけ。あのとき説明を受けたのは「眼の前の食べもの、あるいは食べることに意識を向ける」というものでした。食べ物の形、色、香り、歯ごたえ、音などに意識を向けて大切に食す。それが食べる瞑想って話だったな。ってことは、歩く瞑想、玉ねぎのみじん切りの瞑想、雑草抜きの瞑想もあるんだな、と思考が広がりました。

そうか、この感覚がマインドフルネスなのかもしれない!この寒空の下、仕事の前の1時間を雑草取りの時間に当てているのですが、薄っすらと仕事のことを段取りを含めて考えていないわけではない。が、1時間が過ぎて、ゴミ袋にいっぱいになった雑草を眺めながら、何を考えていたのか思い出せないくらい没頭して黙々と草を抜いている。スッキリとした気分で一日を始められるこの時間が、徐々に大切なものになりつつあります。

瞑想は日々の何気ない生活の中にいくらでも隠れている!そんな事に気づかせてくれた庭仕事でした。

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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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