アサーティブの講座をはじめて受けた時、衝撃を受けたのが「なんでも受け入れる必要はありませんが、相手の言うことを一旦は受け止めましょう。」という講師の言葉でした。
「受け入れる」:相手に同意すること。
「受け止める」:相手が言っていることについて理解を示すことで、必ずしも同意が伴わなくてもよい。
一人ひとり考え方は違うので、相手の言うことをすべて同意できるということはあり得ません。受け入れなければと思っていると、同意できない場合に激しい葛藤が生じます。それは言語・非言語両方の情報として相手にも伝わります。でも、異なる意見であっても「あなたはそう感じるのですね。」「あなたはそう考えるのですね。」と理解を示すことは可能です。
「自分のことをわかってもらいたい」と私たちはよく表現しますが、それは必ずしも「同意してもらいたい」ということではなく、「理解を示してほしい」ということも少なくありません。
「なんでも受け入れる必要はないが、相手の言うことを一旦は受け止めよう」これを意識していると、日常の人間関係でも役に立つと考えます。