受け入れることと受け止めること

アサーティブの講座をはじめて受けた時、衝撃を受けたのが「なんでも受け入れる必要はありませんが、相手の言うことを一旦は受け止めましょう。」という講師の言葉でした。

「受け入れる」:相手に同意すること。
「受け止める」:相手が言っていることについて理解を示すことで、必ずしも同意が伴わなくてもよい。

一人ひとり考え方は違うので、相手の言うことをすべて同意できるということはあり得ません。受け入れなければと思っていると、同意できない場合に激しい葛藤が生じます。それは言語・非言語両方の情報として相手にも伝わります。でも、異なる意見であっても「あなたはそう感じるのですね。」「あなたはそう考えるのですね。」と理解を示すことは可能です。

「自分のことをわかってもらいたい」と私たちはよく表現しますが、それは必ずしも「同意してもらいたい」ということではなく、「理解を示してほしい」ということも少なくありません。

「なんでも受け入れる必要はないが、相手の言うことを一旦は受け止めよう」これを意識していると、日常の人間関係でも役に立つと考えます。

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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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