傾聴

これまでに一度だけ、傾聴してもらったことがあります。20年以上も前のことです。その人のことは以前から知っていましたが、じっくりと話したことはありませんでした。友人の家でのパーティで一緒になり、その後、話をするようになりました。遠くから見ていた時は、その人はせっかちで自分もよく喋る人という印象でした。

ある時、私のこれまでの話になりました。その人は黙って、辛坊強く、時折相槌を打ちながら、「そう、、、」「へえ、、、」「大変だったんだね、、、」と、一切の判断や解釈をすることなく、さりとて無関心で形式的に合いの手を入れているのでもなく、私の話に関心を寄せていると感じられる相槌で、話を聞いていました。結局、話し終わったのは4時間あまりも後のことでした。

自分の話を遮られることもなく、自分がもう話し終わりました、もう満腹です、と納得するまで聞いてもらったことは多分初めてでした。あれが傾聴というものだったのかもしれません。

幸せな体験をしたのだな、と思いました。きちんとお礼も言わないまま疎遠になってしまいましたが、連絡をとってみようかな、という気持ちになりました。そして、私も他の誰かに同じことをして、当時の分のお返しをしなければいけないな、と心に決めました。

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本間 季里

少人数の会社でも産業医が必要な理由
産業医・伝え方コーチ:本間季里

「社員一人ひとりが健康的に働き、会社が成長していける職場を目指したい」という理念のもと、心身の健康を支える産業医です。

少人数の職場では、産業医のサポートによる健康管理や職場環境の改善が会社の成長に直結します。そこで、従業員50人未満の会社の産業医業務に特に力を入れています。

私の産業医としての強みは、傾聴、質問、わかりやすいアドバイス、的確な判断の4つのアプローチを組み合わせ、経営者と社員の支援を行っています。10年以上の経験を持ち、日立製作所、長崎大学など、幅広い業種で産業医を務めてきました。

企業規模に関わらず、経営者が経営に専念でき、社員が心身ともに健康で働ける職場の実現を目指します。

資格:日本医師会認定産業医・医学博士
アサーティブジャパン会員トレーナー
コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup社認定ストレングス・コーチ

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