レモンの木

こんにちは。コミュニケーションスキルと自分の強みを活かすことにより、ストレス軽減のサポートを行うストレスマネジメント・コーチの本間季里です。

我が家の庭にはレモンの木があります。実はこのレモンの木、Google マップの衛星写真でも認識することができます。この木は、これまで一年おきくらいにたわわに実をつけ、その実は皮が薄く果汁がたっぷりでした。当時私は遠方に住んでいたので、段ボール箱いっぱいに送られてくるレモンは楽しみなものでした。残念なことに、ここ7〜8年は両親が体調を崩して、今までのように手をかけることができなくなったためか、あまり実をつけることもなくなっていました。

私が子供の頃、母がよく、「生き物も植物も人間の足音を聞かせると元気に育つのよ」と言っていましたが、私が少し大きくなると、「その意味はね、足音を聞かせるってことは、毎日生き物や植物のそばに行って覗いて様子を見て、ちょっと気にかけてあげる、ってことなのよ」と説明してくれました。両親が高齢になっても庭に出ているうちはちょこちょこと手をかけてあげていたのに、庭に出られないようになってから手が回らなくなってしまったのでした。そして、私の足音の頻度では愛情不足だったのでしょう。

両親が亡くなり、そこに追い打ちをかけるように昨年の秋の台風の直撃をうけ、レモンの木が倒れてしまいました。ほかにも倒れた木はあったのですが、心が傷んだのはレモンの木。私にとってレモンの木は、家族の記憶の象徴なのだと気づきました。

ダメ元で庭師に木を起こしてもらい、ロープで倒れないようにして様子を見ていましたが、先日青いレモンの実がいくつもなっていることに気づきました。まだまだ小さいのですが、これから黄色になっていくのが楽しみです。蚊に刺されるのが嫌で、夏に庭に出るのは嫌いなのですが、今年は夕方庭にせっせと水撒きをする夏になりそうです。

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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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