発散するコミュニケーション、発散しないコミュニケーション

こんにちは。コミュニケーションスキルと自分の強みを活かすことにより、ストレス軽減のサポートを行うストレスマネジメント・コーチの本間季里です。

新型コロナ感染のために、4月から在宅勤務をしています。もともと、あまり出かけることが多くはなかったので生活自体はあまり大きく変化することはなく、むしろ今までよりも規則正しい生活ができていました。と、自分ではそう思っていました。

ところが6月のある日、同僚と電話で仕事の打ち合わせをしたときのこと。打ち合わせはサラリと終わり、「元気〜?」「どうしてる?」など近況を報告しあい、自分が感じていること、考えていることをあれやこれやと雑談しました。するとあら不思議、気持ちがすごく軽くなり、気分が明るくなったのです。

なんで??毎日たくさん仕事で話をしているのに??この軽さは何?

その時、コミュニケーションには2つあって、発散するコミュニケーションと発散しないコミュニケーションがあるのだと気づきました。加えて、その2つのコミュニケーションのバランスがとても大切。

何かを伝達するとき、言わねばならないことを話しているとき、誰かを、何かを配慮しながら会話をするとき、そういうときは発散しないコミュニケーション。一方で、のびのびと話したいことを気兼ねせずに話しているときが発散するコミュニケーション。どちら一方だけでも不安定で、両者が人間には必要なのです。

親が小さな子供とばかり過ごしていると気持ちが滅入ってくるのも、発散しないコミュニケーションに大きく偏るからではないでしょうか。大人と会話したい、と思うのは、気兼ねのない発散したコミュニケーションが必要だから。子どもに対する愛情の問題ではありません。そのときに、せめてパートナーが話し相手になってくれればバランスが取れるのでしょうが、パートナーが話し相手になってくれない場合、気持ちはどんどん淀んでくる。

オンライン中心になっている仕事の場で、雑談の効用が言われているのも同じことではないでしょうか?仕事の会話ばかりのひとも、一度、意識して発散するコミュニケーションとのバランスを考えてみませんか?心の重りがすっと取れるかもしれません。

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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

詳しくはこちらのプロフィールをご覧ください。