コミュニケーション勉強会で講師をしました。

こんにちは。ストレスマネジメント・コーチの本間季里です。コミュニケーションの方法を少し変えたり自分の強みを知り活かすことで、個人と組織の幸福度を高めるサポートをします。 

先日、コーチ仲間のお一人が定期的に開催しているオンライン勉強会に呼ばれて、アサーティブをお伝えしました。実は今回は2回め。初回は昨年10月末に、「アサーティブに伝える」をテーマにしました。皆さん定期的に勉強会をしているだけあって非常に前向き。自分が伝えたいのにうまく伝えられていないことを持ち寄って、本当は自分は何を伝えたいのか、どう伝えたら伝わるのか、真剣に考えました。 

今回はその続きの第二弾でしたが、リクエストがあって「アサーティブに聴く」がテーマになりました。「きく」ということには、聞く、聴く、訊く、効く、利くなどいくつもの意味があります。コミュニケーションで重要なのは「聴く」ということ。相手に注意を向けて、相手とまっすぐ向き合って、相手の話をジャッジすることなく聴く。 

相手の話をただ、 

「ああ、そうなのね」 

「ほお、そりゃ良いね〜」 

「なるほど、そう思っていたんですね〜」 

ただ時折、そんな合いの手を入れるだけにして相手の話を聴く。それがどうしてこんなに難しいのでしょう。当日は皆、四苦八苦しながら話を聴くことにチャレンジしていました。 

ついつい、話を聴くよと言いながら私達がやってしまうこと。それは、話を聴くそばから「でもね」「いやいや、それは違うよ」「だってね」と言葉を挟んでしまうこと、そして自分が解決策を提示しなければと解決モードになってしまうこと。その結果、相手は十分話を聴いてもらえた実感、承認された実感が持てず、開きかけた心は再び閉じてしまう。実は一瞬で人は心を閉ざしてしまうもの。再び心を開くには、また長い時間がかかります。 

いま、あちこちの企業で1 on 1が盛んに取り入れられています。私はとても素晴らしいことだと思っています。なぜなら、上司の側は「黙って話を聴く」トレーニングになる一方で、部下は「何をどう話そうか」考える機会になるとともに、本当に話を聴いてもらえた心地よさ、存在承認を受けたひとの気持ちを実感するチャンスになります。そういう経験をした部下が上司になったとき、部下の話を傾聴する良いサイクルができるでしょう。 

相手の話をジャッジすることなく、相手に向き合って聴くということは、すべての人間関係の土台ではないと考えます。 

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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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