自分の機嫌は自分で整える

こんにちは。ストレスマネジメント・コーチの本間季里です。コミュニケーションの方法を少し変えたり強みを知り活かすことで自分や相手への理解を深め、個人と組織の幸福度を高めるサポートをします。 

自分の機嫌は自分で整える、と聞くとどう感じるでしょうか? 

機嫌が悪くなる原因は外部にあるので、それを押し殺せと言うのか!そんなのいつもやっとるわい!と思う人は多いかもしれません。自分の機嫌は自分で整える、という意味は、自分の怒りや苛立ちを抑えるというのとは少し異なります。 

犬が好きなAさんと、昔激しく吠えられて怖い思いをしたことから犬嫌いになったBさんが一緒に歩いていたとき、犬を散歩させている人が近くを通ったとします。Aさんは「わあ、可愛い犬!今日は運が良い日だわ」と思い、Bさんは「うわっ、怖い!なんだよ、今日はここ通って運が悪い!!」と腹を立てています。同じ光景を見て、Aさんは楽しくなり、Bさんは恐怖に駆られて不愉快になる。 

事実あるいは今起きていることは、「犬を散歩させていた人が近くを通った」というそれだけです。Aさんは犬に好感を持っていて「かわいい」とおもい、Bさんは昔の記憶が甦ったのでしょうか、「また吠えられて怖い思いをするのではないか」と恐れました。事実は一つ、解釈は二つ。解釈によって引き出された感情も二つ。そうです。事実そのものには良い、悪いはない。事実に対して、良いとか悪いとかジャッジするのはそれぞれのひとです。ジャッジする基準は、常識だったり経験だったり好みだったりします。 

人は事実より、事実に対する自分の反応に傷つき苦しむ、と言われるのはこういうことです。私たちの中にはAさんもBさんも両方存在しています。Bさんの立場になったとき、私たちはしばしば「犬を散歩させていたあの人のせいで、私は不愉快になった」とおもいがち。 

事実は単に起きていること。その事実を自分はどう解釈しているのか?そしてその解釈は本当にそれ以外にはないのか?その解釈によって自分の機嫌が悪くなっているのではないか、と振り返ってみるのも大切ではないでしょうか。自分の機嫌は自分で整えましょう。 

もちろん、言われなく非難されたり怒鳴られたりすることもたくさんあります。そんなとき、「それはやめてほしい」と相手に伝える方法を持っていると「伝えようと思ったら伝えられる」と思えるので安心です。そういう方法を学びたい方は、定期的に開催しているコミュニケーション講座へどうぞ。 

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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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