断るときのコツ2:断るというのは、「どこからなら、イエスなのか」つまり、イエスの部分を伝えることでもある

こんにちは。コミュニケーションスキルと自分の強みを活かすことにより、ストレス軽減のサポートを行うストレスマネジメント・コーチの本間季里です。 

厳密にプライベート事例と仕事事例を分けることはできませんが、日常の会話と業務上の、例えば上司と話をする際の会話で、気をつける点はそれぞれあるように思います。 

プライベートの会話でこんなことはないでしょうか?あなたはBさんです。 

Aさん「Bさん、今日、何人かで激辛タイカレーを食べに行くんだけど、一緒に行かない?」 

Bさん(あなた)「う〜ん、どうしようかな。今日はちょっと、、、」 

Aさん「・・・・・」 

この会話で、双方に何ら気持ちの上での齟齬が起きないのであれば構いません。が、この会話では、Aさんにとって、なぜあなたが断ったのか伝わりません。場合によっては、Aさんは「なにが気に入らなかったのかな?」「なんか、誘いにくくなっちゃったな」と思うかもしれません。こういう小さなことの積み重ねが、長い目で見ると人間関係に亀裂が入っていくことも多いものです。 

したがって、率直にNoということは、少し長い目で見て人間関係を良好にすること、その人との関係性を大切に思うからこそのNoでもあるわけです。 

では、どこを変えてみたら良いでしょうか? 

なにがNoで、何ならYesなのかを明確に伝えることです。 

1)今日は他に予定が、あるいは疲れているからだめなのか。すなわち、今日という日がNoで、他の日だったらYesなのか。 

2)激辛タイカレーがNoで(辛いのは苦手)、他のものならYesなのか。 

などです。そして、そのことを伝えてみます。 

あなたが心配するよりずっと、Aさんは「また次回誘うね!」あるいは「辛いもの以外のときに誘うね!」とさらっと受け止めてくれるでしょう。そしてあなたもAさんも、変に気を使ったり、推測したりすることのない気持ちいい関係性がつづくでしょう。 

このように、Noというのは実は「どこからがYesなのか」を伝えることでもあります。 

小さなところから試してみませんか? 

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本間 季里

少人数の会社でも産業医が必要な理由
産業医・伝え方コーチ:本間季里

「社員一人ひとりが健康的に働き、会社が成長していける職場を目指したい」という理念のもと、心身の健康を支える産業医です。

少人数の職場では、産業医のサポートによる健康管理や職場環境の改善が会社の成長に直結します。そこで、従業員50人未満の会社の産業医業務に特に力を入れています。

私の産業医としての強みは、傾聴、質問、わかりやすいアドバイス、的確な判断の4つのアプローチを組み合わせ、経営者と社員の支援を行っています。10年以上の経験を持ち、日立製作所、長崎大学など、幅広い業種で産業医を務めてきました。

企業規模に関わらず、経営者が経営に専念でき、社員が心身ともに健康で働ける職場の実現を目指します。

資格:日本医師会認定産業医・医学博士
アサーティブジャパン会員トレーナー
コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup社認定ストレングス・コーチ

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