断るときのコツ1〜自分はどうしたいのか、自分が決める

こんにちは。コミュニケーションスキルと自分の強みを活かすことにより、ストレス軽減のサポートを行うストレスマネジメント・コーチの本間季里です。 

断るのが苦手、という人、多いですよね。なぜかな?と理由を考えると、波風を立てたくない、相手に嫌な人だなと思われたくない、信頼関係が損なわれそう、などがあるのではないでしょうか? 

でも、率直に自分の気持ちを伝えると、案外関係が損なわれることはないものだなという経験をしている方も多いのではないでしょうか?むしろ、中長期的にその人との関係を良好にしたいからこそ、自分の気持ちに正直に断ることも大切ですよね。そこで今日は、断るときのポイントについて話をしましょう。 

【自分がどうしたいのか明確にする】 

仕事でもプライベートでも何かを依頼された時、店で店員などから声をかけられた時、友人や仕事仲間から食事や飲み会や遊びに誘われた時に、まず、自分がどうしたいのか考えましょう。断りたいのか、承諾するのか、条件付きで承諾するのか、などです。そこが明確になっていないと、率直に「自分の思い」を伝えることはできません。伝えるのは「自分の思い」であって、「相手が期待しているであろう”返すべき”返事」ではありません。 

私達はついつい、「自分の正直な思い」を考えるよりも先に、あるいはほぼ同時に「一般的に良いとされているであろう、返すべき返事はなにか?」「相手が期待しているであろう返事はなにか?」を考えてしまいます。そして、自分の気持ちに蓋をして、「返すべき返事」をしてしまう。 

自分の正直な思い、というのは、ふと感じる感情です。同僚からランチに誘われた時、ふと「面倒だな」と感じた、とか、映画に誘われたときに、ふと「困ったな」と思った、とか。その自分の中に湧くちょっとした感情のシグナルに耳を傾けましょう。決して、小さなシグナルを無視しないで。 

自分のシグナルに気づいたら、まず「まあ、今日は気が乗らないんだな」と認めます。認めたあとは承諾するのか断るのか、自分が決めます。 

ちょっと待って!!プライベートは自分の気持ちに正直に、でいいかもしれないけれど、仕事のときはどうするのよ💢自分の正直な気持ちで「残業嫌だ」では済まないでしょう!とおっしゃる向きもあるかもしれません。お気持ちお察しします。 

その場合、断る閾値は高くなり、今日は断りたい=お断りする、にはならないとは思いますが、それでも理由があって今日は無理だという場合、交渉をしてみましょう。 

実際の断るコツは次回に詳しく。仕事と日常に分けてお伝えします。 

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本間 季里

少人数の会社でも産業医が必要な理由
産業医・伝え方コーチ:本間季里

「社員一人ひとりが健康的に働き、会社が成長していける職場を目指したい」という理念のもと、心身の健康を支える産業医です。

少人数の職場では、産業医のサポートによる健康管理や職場環境の改善が会社の成長に直結します。そこで、従業員50人未満の会社の産業医業務に特に力を入れています。

私の産業医としての強みは、傾聴、質問、わかりやすいアドバイス、的確な判断の4つのアプローチを組み合わせ、経営者と社員の支援を行っています。10年以上の経験を持ち、日立製作所、長崎大学など、幅広い業種で産業医を務めてきました。

企業規模に関わらず、経営者が経営に専念でき、社員が心身ともに健康で働ける職場の実現を目指します。

資格:日本医師会認定産業医・医学博士
アサーティブジャパン会員トレーナー
コーチングプラットフォーム認定コーチ
Gallup社認定ストレングス・コーチ

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