【ここでひと手間!】新しいメンバーの話を聴きましょう:耳を傾けるだけで関係性は変わる!

こんにちは。ストレスマネジメント・コーチの本間季里です。コミュニケーションの方法を少し変えたり強みを知り活かすことで自分や相手への理解を深め、個人と組織の幸福度を高めるサポートをします。

10月になって新しいチームメンバーを迎えた職場も多いのではないでしょうか?毎日忙しく、全員が集まる場で新しいメンバーの名前を紹介して終わり。「あとはXXさんに任せているので、業務のことは彼(彼女)に聞いて!」ということも多いのではありませんか?

チョット待って!後がぐんと楽になるようにここで一手間かけましょう!まずおすすめするのは、2つです。 ①なるべく早い時期に、新しいメンバーと1on1をする。 ②職場なりチームでウェルカム!の気持ちを表す。


まずは、なるべく早い時期に、チームリーダーが新しいメンバーと1on1をすることをおすすめします。「そんなことやってるよ!」と思ったあなた、1on1の30分なり1時間なりの時間、業務内容やプロジェクトの説明になっていませんか?


まずは1on1は、基本的に相手の話を聴く場と肝に銘じましょう。上司が1割、チームメンバーが9割くらいでちょうどよい。1割で何を話すかというと、上司は「へえ」「そうなんだ」「そう思っているんだね」くらいの合いの手で充分。最初は沈黙してしまってお互い苦笑い、ということになるかもしれません。それは今まで、いかに上司ばかりが話をし、部下は上司の話を拝聴する、というのが習慣になっていたか、ということを表していると受け取ってください。習慣は一気には変わりません。ゆっくり時間をかけて苦笑いが減っていけばいいな、位の気持ちで。


聴くことは相手の話。今までどんな仕事をしてきたか?仕事で何を大切にしているか?今でもよくやったなあ、と思う仕事はどんなものか?趣味は何か?生活で大切にしてきたものはどんなことか?などなど、、、。いっぱいネタはありますね。こういうネタなら、「へえ、(そういう仕事をいままでしてきたんだね)」「XXを大切って思っているんだね」「そうなんだ!XXが趣味なんだね」と合いの手だけでも話はどんどん進みます。


差し支えない範囲で、と付け加えることも忘れずに。あなたには聴く権利があるけれど、相手には断る権利があるのです。「私は聞きたいと思ったけれど、あなたは話してもいいし、話をしなくても良い。そこはあなたの選択です」という向き合う姿勢を持つことが大切です。「あなたが話したくないと思う場合には、断っても構わない」ということをきちんと伝えないと、土足でズカズカと相手の領域に入っていってしまうことになりかねません。それを恐れるがあまり、相手の話を全く聞かないようにしているという話を聞くことも多くなりました。でも、新しく入ってきたメンバーに、もとからいる人が興味を持って話を聞いてくれることそのものが、大きな存在承認となります。あなたをウェルカム!という気持ちで迎えているよ、というメッセージを伝えることにもなります。


新しくチームに入った人の話をじっくりと聞いてみませんか?今までとは違った関係性が築けるかもしれません。

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この記事を書いた人

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本間 季里

産業医、伝え方コーチ、ストレングス・コーチ

大学卒業後、小児科医・免疫学の基礎研究者を経て、2017年より、世代の違い・価値観の違い、利害の対立など、葛藤や緊張を伴う難しい関係性のなかで、それでも妥協点を見つけて協調していくための伝え方を提案し、個人と組織の両方にアプローチできる産業医・伝え方コーチとして活動中。

セッション数は7年間でのべ3000回以上、これまで300名を超える方々に伝え方の講座や研修を提供し、満足度が90%以上です。

資格:医師・医学博士・日本医師会認定産業医
NPO法人アサーティブジャパン会員トレーナー

Gallup認定ストレングス・コーチ

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